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 福島第1原発事故により、放射線量が局地的に高くなる「ホットスポット」が点在する福島県伊達市霊山(りょうぜん)町の小国地区で、農業の楽しさを伝え地域振興に貢献した体験学校「霊山農テク学校」が廃校の危機に直面している。7月の自主調査で収穫したジャガイモからは放射性物質は検出されなかったが、8月になり土壌から毎時2.7マイクロシーベルトの放射線量を計測。メンバーは「空はこんなにきれいなのに。豊かな土を返して」と嘆く。

 霊山農テク学校は04年、旧霊山町(現伊達市)の農業委員だった大友靖子代表(53)が遊休農地を利用した地域貢献活動を考えていたところ、農家の狗飼(いぬかい)みよ子さん(62)が「ジャガイモ作りでもしてみたら」と、10アールの「教室」を提供した。校名には「農業を楽しみながらテクテク、のんびりやっていこう」との思いが込められている。

 県内の主婦や子供、元サラリーマンなど、7歳~70代まで約20人が入学。同じく農家の高野隆さん(75)らが教師となり、ジャガイモや大根など約20種類を育てた。高野さんは「子供が畑で跳んだりはねたり。みんなでワイワイガヤガヤ楽しかった」と振り返る。

 生徒らはトタン板を利用したイノシシ対策や、畑に糸を張ってまっすぐ種をまく方法、野菜を大きく育てるための間引き方など、「本当の農業」に触れた。収穫した野菜はみんなで分け合った。最盛期には生徒が60人になり、畑を広げた。地区の住民とも交流し、公民館で収穫祭を毎年開催するまでになった。

 原発事故後の6月末、小国地区の一部が「特定避難勧奨地点」に指定された。放射性物質を吸着すると聞いてヒマワリを植えたが、以前のような豊かな土に戻るのかは分からない。狗飼さんは「高齢化で耕す人が減って荒れていた畑が、原発でまた荒れていく」と肩を落とす。

 7月にジャガイモを収穫したのを最後に活動はストップし、再開のめどは立たない。大切に育てたタマネギは土に埋まったままだ。「苦労もいっぱい、喜びもいっぱいだった。野菜が収穫できて、おいしいと言えたのが幸せだった。これからどうしたらいいのか」。大友代表は拳を握りしめた。【酒井祥宏】


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 女子サッカー・東日本大震災復興支援慈善試合(19日、国立競技場、観衆=2万2049)なでしこリーグ選抜の20歳FW菅沢(新潟)が、0-3の後半4分に反撃の右足弾。「流れを変えられた」と、左クロスにドンピシャで合わせた。昨年は女子アジア杯などで日本代表に選ばれていたが、今年は未招集。1メートル68の体でポストプレーもこなし、「五輪で代表に入りたい。則さん(佐々木監督)の前で見せられてよかった」と、ジャパン入りを猛アピールした。


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<サッカー>なでしこ逃げ切る…リーグ選抜に3-2
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前半、ドリブルで駆け上がる女子日本代表の澤(右)=三浦博之撮影
 サッカー女子日本代表(なでしこジャパン)は19日、東京・国立競技場で東日本大震災復興支援の慈善試合として、なでしこリーグ選抜と対戦し、3-2で競り勝った。日本代表は前半15分、近賀(INAC)が左足で決めて先制。川澄(同)、阪口(新潟)も立て続けにゴールを奪い、前半だけで3点を挙げて主導権を握った。後半は、なでしこリーグ選抜にPKなどで2点を返されたが、逃げ切った。雨中での試合にもかかわらず、2万2049人の観客が詰めかけた。

【写真特集】なでしこvsなでしこ 試合の様子を写真で

 7月の女子ワールドカップ(W杯)優勝後初の対外試合で、ロンドン五輪アジア最終予選(9月1~11日・中国)前の最後の強化試合。日本代表は22日から岡山県美作市で直前合宿を行い、28日に中国入りする。



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