東海地震、夏の昼間起きたら海水浴客は… | nariagariのブログ

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 東海地震の対策を進める静岡県で、海水浴客への対応が問題点として浮上している。

 東日本大震災を機に、県は津波対策の強化に乗り出したが、夏の昼間、海水浴客がいる時に地震が起きた場合、かなりの「漂流者」が出る危険性を想定しながら、その対策は十分検討されてこなかった。地震発生から津波到達まで5~10分程度と予想されており、現場でのきめ細かい対策が求められている。

 静岡県が2001年に発表した第3次被害想定(第1次は1978年、2次は93年)では、発生時間について〈1〉春か秋の正午〈2〉冬の午前5時〈3〉冬の午後6時——の3通りを想定。それぞれ「予知あり」と「予知なし」で分け、計6通りの被害想定がある。最も人的被害が大きいのは「冬の午前5時、予知なし」の場合。阪神大震災を念頭に寝ている人が多い時刻を想定したもので、死者5851人(このうち津波による死者227人)とされている。

 海水浴客の津波被害は「その他の主な想定」という付随的な項目の中で「ピーク時には数千人~1万数千人の漂流者の発生の可能性」と言及。6通りの被害想定とは別扱いで、漂流者数の想定にとどめ、死者や負傷者は算出していない。

 被害想定の膨大な文書の中で海水浴客の記述はごくわずかで、対策も事実上、後回しにされてきた。しかし、県内の56海水浴場には昨年7、8月、延べ約248万人の海水浴客が訪れている。県は東日本大震災の被害を目の当たりにし、「時期が悪ければ、海水浴客だけで相当な被害が出る可能性もあり、早急な対応が必要」(県危機情報課)と危機感を強めている。

 県は3月の震災後、津波避難ビルの確保や津波避難タワー増設を沿岸市町に要請。津波避難ビルは震災前の508棟が今年度末には1000棟に迫る勢いで指定が進む。現在7棟ある津波避難タワーは焼津市などが増設を表明。ただ、いずれも主に住民を念頭に置いたもので、海水浴場にタワーはなく、近くに避難ビルも少ないのが実情だ。このため、県はタワー建設などができないか検討する。また、海水浴客に対し、サイレンのほか、ライフセーバーが大きな赤旗を振って知らせることも徹底する方針だ。

「この記事の著作権は読売新聞に帰属します。」


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