取引の決済手段のお金には

いくつかの種類があります。

 

 

 

日銀発行券(お札)

 

貨幣(硬貨)

 

要求払預金(当座預金や普通預金)

 

日銀当座預金

 

 

 

 

 

 
この中で
 
 
 
残念ながら
私たちが直接使えないお金が存在します。
 
それが日銀当座預金です。
 
 
 
なぜなら
 
 
 
日銀当座預金のお金を使うためには
日本銀行に口座を開設しないといけないからです。
 
 
 

しかし

 

 

 

口座を開設できる人は限られます。

 

 

主として金融機関です。

 
 
 
日本銀行に預金口座を開設している先は、
主として金融機関等です。
 
このほか、国、外国の中央銀行や国際機関などが預金口座を開設していますが、
個人や一般企業からの預金は受け入れていません。
 

 

 

 

 

個人や一般企業は口座を開けないので

私たちが直接手に入れることが出来ないお金

ということになります。
 
 
 
一体いくらくらいあるんでしょうか?

 

 

 

 

なんと

 

 

3月末の残高で「522兆5703億円 」

 

 

もあります。

 

 

 

結構大きな金額ですが

何に使われるのでしょうか?

 

 

 

 

 

日本銀行当座預金は

主として次の3つの役割を果たすために

 

 

 

 

①金融機関が他の金融機関や日本銀行、あるいは国と取引を行う場合の決済手段

 

 

私たちが預金を使って銀行間を行き来するときの銀行間の決済

国債の取引に関する政府・日銀・銀行間の決済などに利用されます。

 

 

以下のシステムでデータを移動させて決済管理しています。

 

 

 

■日銀当座預金「銀行間」決済の場合

 

 

全国銀行資金決済ネットワーク

 

 

 

 

 

■日銀当座預金「政府―日本銀行―銀行間」決済の場合

 

 

日本銀行金融ネットワークシステム

 

 

 

※国債の発行は

※私たちの預金を借りているわけではなく

※この日銀ネットの中の
※日銀当座預金の決済によって発行されます。
 
 

 

②金融機関が個人や企業に支払う現金通貨の支払準備

 

 

銀行が日銀当座預金を引き出すと
日銀から銀行券を引き出せます。
 
私たちが銀行から現金を引き出すときに
不足しないよう引き出して準備しておきます。
 

 

銀行券(お札)は、

個人や企業への支払いに必要な分を用意するため、

 

金融機関が日本銀行当座預金から引き出して、

日本銀行の窓口から受け取ることによって

世の中に送り出されます。

 

これを「銀行券の発行」といいます。
 

 

 

 

 

③準備預金制度の対象となっている金融機関の準備預金
 

 
準備預金制度対象の金融機関は
 

「受け入れている預金等の一定比率(これを「準備率」といいます)

以上の金額を日本銀行に預け入れること」

 

となっているので

 

日銀当座預金口座に預け入れてます。

 

 

 

使われている様です。

 

 

 

預金決済を円滑に行ったり

預金の現金化に備えていてくれたり

銀行の融資制度を支えていたり

 

 

私たちが直接使えないお金と言えども

間接的には私たちにおおいに貢献してくれるお金です。

 

 

 

にしても巨額ですね。

 

 

 

ちなみに

 

 

 

なぜこんなに増えたかというと

 

 

2013年4月の

「量的・質的金融緩和」政策の導入に端を発して

 

 

 

2013年4月約130兆円の残高が

 

 

 

 

 

 

上記の通り

2021年3月末に522兆円 まで膨らみました。

 

 

約8年で4倍です。

 

 

 

これは

 

 

 

異次元の金融緩和策で

日銀当座預金の金額を増やせば

 

 

市場が

お金が増えるとだろうから

インフレになるだろうと予測し

(期待インフレ率上昇)

 

 

お金を借りてでも

投資して(設備投資など)お金を稼ごう

という個人や企業が増える。

 

 

そうなれば

目標にしていたインフレ率2%に達するだろう

という目論見があったため

 

 

異次元の金融緩和政策に踏み切りました。

 

 

 

しかし

 

 

 

結果はまったく目論見通りに進まず

インフレ2%どころか

デフレ脱却も未だに達成されていません。

 

 

そもそも

 

 

個人や企業が

お金を借りてまで投資しようという

判断をするのは

 

 

今市場でお金儲け出来る雰囲気があるかどうかで

判断します。

 

 

景気がいいかどうか

需要があるかないかで

 

 

判断します。(当たり前ですが・・・)

 

 

デフレで

需要より供給が過剰で

価格競争が起きやすく

 

 

実質賃金も右肩で下がってる時に

お金を借りて投資しようと判断する人は

稀でしょう。

 

 

実際結果的にそうなっています。

 

 

これも
政府の借金で破綻する~的な発想が
招いているといえます。
 
 
いずれにしても
この様な間違いに世界の先進国は気付き
すでに手を打ち始めています。
 
 
日本もそろそろ財政の舵とりの
転換が必要になりそうですね。
 
 
 
 
お金の価値は需要と供給のバランスで決まる!
 
 

 

Money creation