消費税が2016年4月1日から8%に上がりましたね。

私は「消費税をやっと上げたか!」という感想を持ちました。
皆さんはどうお考えですか?

多くの方は消費税が上がることは、つまり支出に繋がることと考えますから嫌いますよね。
日本においては私もそう思います。

3%税金が増えたことで単純計算で3%使えるお金が減る訳ですから、いろんな意見や反論が出そうです。

次が日本における消費税の歴史です。
1988年消費税法が成立
1989年4月1日、消費税3%
1997年4月1日、消費税5%
2016年4月1日、消費税8%


日本人の多くはキレの悪い数字を嫌います。
1円単位で機械に入る物って銀行のATMくらいですよね。
なのになぜ、消費税を8%にしたのか私は疑問です。

10%や20%にすれば計算しやすくて便利なのに。
っていうと消費税反対派の方から意見が着そうですね。

でもよく考えてください。
企業の多くは特に1円単位を嫌います。
なぜなら、1円が入る機械なんか持ってないからです。

3つの例を出します。
この3つには圧倒的違いがあります。
身近にある物なので皆さんもよく考えて下さいね。

・電車賃が210円だった、ある大手の電車屋さんは4月から220円に値上げしました。
・牛丼が280円だったあるチェーン店は4月から270円で販売しています。
・アイスコーヒー1杯200円だった、あるコーヒー屋さんは4月から220円にしています。


比較すると圧倒的な違いがあることが分かります。

電車屋さんは消費税5%時210円だったので、税抜200円から計算されます。
200円の8%は16円ですので、216円あれば変わらない訳です。
つまり4円の値上げ、もしくは消費税10%計算をしていますね。

次に牛丼280円だったチェーン店さんは税抜250円の消費税8%で270円で販売しています。
税抜販売価格で言うと約17円の値下げ販売になります。

あるコーヒー屋さんは消費税5%時の販売価格が200円のコーヒーだったので、税抜き価格が約190円です。
消費税8%計算なら高くても206円で購入可能です。
220円になったということは、220-206=14円の値上げをしています。
そして面白いのが、10杯買ったら1杯無料券を作ったことです。
これにより、この券を利用すれば消費税5%時よりも安くコーヒーが楽しめます。

消費税計算式は次のようになります。

「消費税5%時の販売価格」÷1.05=「消費税5%時の税抜価格」
「消費税5%時の税抜価格」×1.08=「消費税8%の販売価格」


この3社比較は各企業の企業努力が窺えますね。
・税率アップに便乗してただ値段を上げる企業
・税金と販売価格を合わせて、かつ販売価格を値下げする企業
・販売価格を上げたもののリピートにより安く購買出来るようにする企業


多くの場合は1円単位でもぴったりに計算する企業も多いですね。

電車屋さんの様に税率10%とも取れる引き上げをする企業も多いので、いずれまた消費税が上がるなら10%にしてほしかったと思うのは私だけでしょうか?笑

消費者は馬鹿じゃないですから何の企業努力もしないで便乗して販売価格を上げているような企業は一時的な売り上げはあっても、信頼を失うことにもなるので顧客離れも将来的に考えられますね。

今回の税率アップに伴って、企業比較しておくことは大切なことだと考えています。
19年ぶりに消費税を引き上げることになったいい機会なので企業の本質を見極めておきたいところです。