株式会社モバイルファクトリーの子会社である株式会社ビットファクトリーと暗号資産交換業を営むGMOコイン株式会社は、IEOによる資金調達に向けた新規暗号資産販売検討に関する覚書を締結したと発表しました。

今回、GMOコインはビットファクトリーが発行する「QYSコイン」のIEOの検討を開始しました。QYSコインの目的は、「誰にでも扱いやすいサービスを通じて、課金して終わり、消費して終わりにならず、利用者一人ひとりの有形無形を問わない財産として積み上げることができる、次世代のエンターテインメント市場を形成すること」と述べています。

ビットファクトリーは2020年にリリースした全国9,000ヶ所以上ある駅を対象とした位置情報連動型ゲーム「駅メモ! Our Rails(アワメモ!)」や、NFTマーケットプレイス「ユニマ」を運営しています。2020年にリリースした「アワメモ!」では、位置情報連動型ゲームとしてのおでかけを楽しむ面白さに加えて、ブロックチェーン機能によってユーザー参加型の体験を提供してきました。今後は、QYSコインを利用することで、新たなエンターテインメントを創造していくようです。また、将来的にはWeb3の要素を搭載することで得られた知見や機能を他企業・ゲームに提供することを目指しています。

ビットファクトリーは第2四半期決算の説明資料で、2023年のIEOを見据えた自社コイン経済圏の拡大を今後の方向性として挙げています。アワメモ!のユーザー規模の拡大やユニマでの自社及び他社NFT企画の強化などを見据えています。国内暗号資産取引所でQYSコインのIEOを実施した後は、海外取引所への上場も目指しているようです。

GMOコインは、サッカーJ2リーグに加盟する「FC琉球」による「FCRコイン(FCR)」のIEOを過去に実施。また、同社は第二弾になるライブ配信アプリPalmuのIEO検討も発表していまし。最近では、国内においてIEOの実施検討を行う企業が増加しています。暗号資産価格が横ばいで推移しているなか、今後再びIEOなどのイベントが盛り上がっていくか注目が集まりそうです。

[PR]暗号資産(仮想通貨)取引ならZaif