株式会社オーバースは16日、同社が準備している新規アイドルグループ創造プロジェクトの総合プロデューサーとして秋元康氏の就任を発表しました。同社は新しいアイドルグループの創造に向けて設立され、gumiや東京通信が株主に名を連ねています。6月に新しいアイドルグループの創造を目的としたIEOの準備を開始したと発表しています。

 秋元康氏は、AKB48グループや乃木坂46などの坂道グループのプロデュースを行うなどアイドル業界において豊富な実績及び経験を持っています。同社は、総合プロデューサーは新規アイドルグループの基本的な方向性や活動コンセプトを統括する非常に重要な役割としたうえで、秋元氏に本プロジェクトの趣旨を粘り強く説明したようです。

今後のスケジュールは、2023年初めにIEO実施を予定し、2023年春にメンバー募集・選考を行い、2023年夏にはメンバーを決定して新アイドルグループ結成、2023年冬にデビューを目指すということです。結成されるアイドルグループは「ブロックチェーン技術とメタバースを利用した活動領域の拡大」をミッションとしてアイドル活動を展開していくといいます。楽曲のリリース、コンサート、グッズの制作・販売などの従来のアイドル活動を行います。また、NFT(非代替性トークン)に技術を活用したデジタルグッズの提供を行い、メタバースでのアイドル活動を展開して世界中に活動を発信していきます。

同プロジェクトは、IEOで調達した資金により新規アイドルグループを組成し育成を行います。発行するトークンは「Nippon Idle Token(NIDT)」で、イーサリアムブロックチェーン上で発行されるユーティリティトークンとなります。利用者はNIDTを通じてアイドル活動の応援及び支援を行うことができます。

同社とDMM Bitcoin及びcoinbookの3社において、IEOによる資金調達に向けた基本合意書を締結しています。現在、国内でIEOを実施したのは、ブロックチェーン「Palette」の開発を行うHashpaletteとサッカーJ2リーグに加盟する「FC琉球」を運営する琉球フットボールクラブ株式会社の2社のみとのこと。ただ、フィナンシェとコインチェックがIEOによる資金調達実現に向けた契約を締結し、バーチャルワールドYay!運営の株式会社ナナメウエが株式会社HashPortとIEOに向けてパートナーシップ契約を締結しています。今後、国内でもIEOが活発化する可能性があり、各社の動向に注目が集まることが予想されます。

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