大手暗号資産(仮想通貨)取引所FTXは14日、「FTX Ventures」という20億ドルの大型ファンドを新たに設立したと発表しました。

ファンドの立ち上げに伴い、100億ドルのベンチャーキャピタル企業Lightspeedの元パートナーであるAmy Wu氏を同ファンドのリーダーとして採用しました。Wu氏は、The Blockに対して、「暗号資産関連企業に戦略的出資を行うが、FTXの戦略と結びついているわけではなく、目的はブロックチェーン技術の採用を加速させることです」と述べました。

FTX Venturesは、セクターを問わず、優れた製品を開発している優れたチームを支援することを目的としています。株式やトークンに投資でき、どのような規模やステージでも投資できるようで、時間軸を数十年単位で測定します。特に、ゲーム、ソーシャル、ソフトウェア、フィンテック、ヘルスケアなどの分野に注目しているようで、暗号資産以外の分野にも投資することがあるということです。

Binanceなどの大手暗号資産取引所も既に大型ファンドを設立し、投資活動を行っています。Paradigmやa16zを含む大手ベンチャーキャピタルは、昨年新たに数十億ドル規模のファンドを立ち上げています。

また、米動画配信サービスの「Hulu」が15日、暗号資産、NFT(非代替性トークン)、メタバースに進出するための人材を求めていることがわかりました。親会社のディズニー、ペプシやバドワイザーのような大手飲料メーカー企業、大手スポーツブランドNIKEやアディダスもNFTやメタバースの世界へ参入しています。世界で有名な企業が暗号資産関連の分野に参入し、人材募集を行っているなか、2022年は同分野のプロジェクトへの投資がより活発化していきそうです。

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