幼い頃に描いた地図は
色あせて どこかにしまったまま
眩しすぎる未来のページを
開く勇気が 持てなかった日々

大人になるってどんなこと?
誰に聞いても わからないままで
胸の奥に眠ったままの
小さな声が まだ呼んでいる

―置き忘れていた夢の欠片
ほこりを払って 手のひらにのせた
震える心が まだ鼓動を打つ
私はまだ 終わっていないから
光を探す 旅の途中

夕暮れ空に問いかけてみる
「本当の私」はどこにいるの?
嘘じゃない笑顔を浮かべて
歩く意味を 探していたの

誰かのために諦めたことも
誰にも言えず隠した涙も
遠回りの道のその先で
そっと優しさに変わっていた

―置き忘れていた夢の欠片
指先で触れた 温もりの記憶
消えない痛みも 抱きしめながら
明日へそっと 連れて行けるかな
まだ続いてく 私の物語

―置き忘れていた夢の欠片
ほこりを払って 手のひらにのせた
震える心が まだ鼓動を打つ
私はまだ 終わっていないから
光を探す 旅の途中

最後のページを閉じるのは
今日じゃないと
思えたから…

 

 

 

 

朝焼けに染まらない 心の窓辺で
映らない自分だけ 置き去りにしたまま
誰かの声をただ なぞるように生きて
私という名の影 色もなく佇む

幸福の定義さえも 忘れてしまったの
鏡の向こう側に 私の欠片が落ちてる

さよならも言えないまま 失くした記憶だけ抱いて
崩れていく昨日が 頬を伝って濡らす
誰にも届かない声 たとえ明日が来ても
鏡の向こうの私は もう手を振らない

嘘を重ねすぎて 真実が痛くなる
笑顔のレンズ越し 空虚だけが光る
触れられない想いが 胸の奥を叩く
静寂に溶けるほど 何も言えなくなる

「大丈夫」って言葉が 一番苦しいのは
信じたい気持ちだけ まだここに生きてるから

さよならを許せるほど 強くなれない私に
降り積もる孤独だけ 息を潜めて眠る
忘れてしまえたなら こんな夜はいらない
鏡の向こうの私は まだ泣いていた

愛してはいけなかった 優しさの行き先も
心の空席だけ 埋められず残った
本当の私ならば どこで息しているの
鏡の向こうの世界に 置き去りのままで

触れられない別れだけが
今も手を伸ばしている

 

 

 

 

泣き方を忘れてしまった
涙の出ない世界で
心臓の音だけがまだ
生きてることを責めてくる

触れられるたび 躱して
温度に怯えていた
優しさの意味さえもう
思い出せなくなった

痛みを知る権利さえ
私には与えられなかった
悲しむ資格もなく
ただ呼吸していただけ
叫びたい声もなく
壊れる音も聞こえない
「苦しい」と叫べたなら
少しは楽になれたのに

本音を捨てるたびに
心の形が薄れてく
鏡に映る私は
名前すら思い出せない

生き延びるってことは
痛みを消すことじゃない
痛みに気づく勇気が
足りなかっただけ

痛みを知る権利を
奪ったのは自分だった
「平気だよ」と笑うたび
嘘だけが増えていく
救われたいと願って
傷つくことを恐れて
何も感じられないまま
今日も夜を越えていく

痛みがあるなら
本当はまだ生きている証
それさえも遠くて
今の私は空洞

痛みを知る権利を
今さら探している私
傷だらけでもいい
もう何かを感じたい
泣きたかったあの日に
閉じ込めた声が響く
「痛い」って言えたなら
まだここにいられる気がした

心臓が震えていた
それだけが本当だった――

 

 

 

 

夕暮れに溶けてゆく 幼い日の面影
笑い方も泣き方も 忘れたふりをして
強くなりたかった 憧れていた大人に
今の私は映ってるの? 風に問いかけた

悩むたびに置き去りにした
本当の声
まだどこかで 生きてる気がした

光と影を並べて 私という旋律になる
不器用でも かすれた音でも 消さないで
傷ついた日のメロディーは 心の奥で生きている
痛みさえも 抱きしめながら
明日へ歌い続ける

憧れとため息の 境界線を歩く
正解も不正解も 誰も教えてくれない
擦り切れた靴底が 歩んだ日々の証
涙の跡 今は少し 綺麗に見える

届かなくて諦めた夢も
色あせずに
そっと胸で 眠っていたんだ

光と影を奏でて 私だけの音色を作る
震えてても 不安な夜でも 止まらない
昨日の私がくれた 哀しみさえ響かせて
孤独の中 見つけた声が
未来を照らしてゆく

光と影が混ざって 涙さえ輝いてゆく
間違っても 悔やんだ日々も 無駄じゃない
心の奥のシンフォニー 誰にも真似できないから
迷いながらも 進んでゆくよ
私の道を信じて

光と影が寄り添って
始まりの音が鳴る

 

 

 

 

あの夜 星に向かって
声にならない言葉を投げた
届かないって知っていても
言わなきゃ苦しくて

君の笑う横顔が
今も胸に焼きついて
さよならより痛いものを
失ってしまったの

優しさだけを信じても
ひとりきりじゃ抱えきれず
触れた記憶が冷えていく
冬の空のように

夜空に書いた「ごめんね」は
風に揺れて ほどけて消えた
言葉より重いこの想いを
君に届けられなくて
泣きたくなるほど愛してた
それだけじゃ守れなかった
星のない空に 私の声が
まだ彷徨っている

手帳の隅に挟んだ
君の文字は笑ってるのに
どうして私はこんなに
不器用だったんだろう

「大丈夫だよ」その一言が
言えたら 変われたかな
失った未来の影が
足元で揺れていた

さよならだけが綺麗でも
心はそうじゃなかった
置き去りの声が響いて
夜をかき乱してく

夜空に書いた「ごめんね」は
涙の色で滲んで消えた
叶わない願いほど強くて
胸を締めつけていく
君がいないだけの世界を
歩くのは怖いけれど
もう一度だけ 言えるのなら
ちゃんと笑って言うよ

夜空に書いた「ごめんね」が
いつか誰かを照らすように
痛みの意味さえ抱きしめて
歩き出せる日が来るまで
君を愛したその記憶を
嘘にしないで生きていく
星のない空に 小さな光
今 見つけた気がした

ごめんねを越えていけたら
いつかまた どこかの空で
君に会える気がした

 

 

 

 

窓に映る 曇り空
傘もささずに立ち尽くしたまま
胸の奥で 聞こえてくる
言葉にならない しずかな雨音

誰にも言えない痛みごと
抱えたまま歩いてきたけど
ふと気づけば その重ささえ
今の私を作っていたんだね

―心に降り続く雨模様
止められなくても 受け止めればいい
涙の雫が頬を伝うたび
新しい私に変わっていく
悲しみと 優しさのあいだで

夕暮れ時 街の灯り
滲んで見える景色がきれいで
立ち止まりたくなる日々も
ちゃんと意味を持ってた気がしたの

誰かの笑顔に憧れて
誰かの言葉に救われて
こぼれ落ちた心の声が
ほんの少しだけ前を向いた

―心に降り続く雨模様
傘を閉じたまま 空見上げたなら
透明な雫が照らしてくれる
見失っていた 小さな光
悲しみも 希望に変わるよ

―心に降り続く雨模様
止むことがなくても 受け入れればいい
涙の雫が頬を伝うたび
新しい私に変わっていく
悲しみと 優しさのあいだで

雨上がりの空に浮かぶ虹が
まだ見えなくても
歩き出せる気がした
今日の私になら・・・

 

 

 

 

十年前の写真の中で 笑ってる私は
未来を信じすぎて 何も見えてなかった
置き去りにした言葉が今も
枯れた胸の奥で 錆びた音を立てる

進まない時計の針を 動かそうとしたけど
掴もうとした光は いつも指をすり抜けた

十年分の空白が 私の中に眠ってる
何も描けない心は ただ色を失って
誰かに呼ばれるたび 名前を忘れそうで
ここにいる意味さえも 思い出せないまま

季節だけが過ぎていった 何度も振り返りながら
一歩踏み出す勇気を ずっと探していた
失うことに慣れてしまって
今日の痛みさえも もう怖くなくなる

ほどけないままの記憶が まだ夢を装って
「生きてるふり」だけなら 私にもできるけど

十年分の空白に あなたの声が響いてる
埋められない隙間だけ 増えていくばかりで
笑い方を忘れて 涙も枯れ果てたら
心のどこかでまだ 終わりを望んでしまう

十年分の空白を 誰に手渡せるのだろう
重すぎて抱えたまま 夜に落としてしまう
置き去りにした未来 戻ることはないけど
それでも生きていくと 今は言えないまま

明日が来る音だけが
静かに窓を叩いた

 

 

 

 

崩れかけた王座に
ひとり座り込んでいた
勝利の代償なんて
誰も教えてくれなかった

微笑むたびに滲む
見えない傷の深さ
冠の重さだけが
今日も私を締めつける

血を流す女王は
誰より弱い心を隠して
「平気よ」と囁く声は
もう震えて止まらない
守ったはずの世界が
今は檻にしか見えない
救いなんていらない
ただ、この痛みを捨てたいだけ

称賛の雨に濡れて
身体は冷えていくのに
優雅さの裏側には
千の涙が溜まっている

忠誠と偽りの言葉
どちらも信じられなくて
伸ばした指先だけが
孤独を知っていた

血を流す女王は
誰かに触れたかっただけ
強さを演じるたびに
真実が遠ざかる
愛された記憶さえ
もう色を失っていく
刺さったままの棘に
今日も心を奪われて

「私はここにいる」と
叫びたかったはずなのに
その声はいつしか
沈黙に飲まれていた

血を流す女王の
願いはただ一つだった
この孤独を抱えたまま
夜明けを迎えたくない
立ち尽くしたままでも
まだ息だけは続いてる
輝いた日々の影が
足元で崩れ落ちていく

最後に残った涙が
頬を伝って消えた――

 

 

 

 

胸の奥でまだ泣いている
幼い日の私の声
置き去りにしたままの夢を
そっと今日、抱き上げてみた

誰かの期待に答えるたび
すり減っていく心に
気づかないふりしていたのは
失うのが怖かったから

誰にも渡さない宝物
傷ついても離れなかった想い
名前もつけずに抱きしめて
暗闇の中で守ってきた
どんな未来が待っていても
手放したくない私の証
震える声でやっと言える
「これが私だ」と

無理に笑うことに慣れて
本当の痛みに鈍くなって
でも心の底のひとしずくは
まだ消えないまま輝いてた

ひとりで歩く夜道でも
耳を澄ませば聞こえる
「大丈夫」ってつぶやくように
私を呼び続ける声がある

誰にも渡さない宝物
心の奥でそっと灯る光
決して強くはないけれど
消えることなく寄り添ってくれた
嘘だらけの日々があっても
真実だけはここに残る
何度だって言い直せる
「私が私でよかった」と

もし明日、涙がこぼれて
道に迷ってもかまわない
抱きしめた想いがひとつ
私を導くから

誰にも渡さない宝物
生まれ変わるたび輝きを増す
弱さも強さも混ざり合って
ひとつの私になっていく
もう怖くなんてないよ
守りたいものがここにあるから
胸を張って歩き出せる
この手の中の私を抱いて

静かに息を吸い込んで
そっと未来へ踏み出す
小さな光を抱きしめたまま
私のままで進んでいく

 

 

 

 

笑ってみせるたび 胸の奥で
小さな悲鳴が そっと揺れていた
「大丈夫だよ」と言う癖だけが
強さの代わりに 私を守ってた

触れられたら壊れそうな夜
言葉よりも静かな涙
誰にも見せられない 本当の影を
ひとり抱きしめていた

偽りの微笑みと 本当の孤独が
ずっと心の中で 手を取り合っていた
悲しみは誰にも 気づかれないままで
優しさの裏側に 隠れて消えていく
それでも愛を信じたくて
今日もひとり 笑う私がいる

街灯の下に落ちた影さえ
どこか私より まっすぐに見えた
気づかれない傷が増えるたびに
呼吸の仕方も 忘れていったの

「平気だよ」って言葉に滲む
弱さを誰にも見せられず
抱えたままの声が 喉の奥で
震えながら泣いていた

偽りの微笑みと 本当の孤独が
離れられないように 心を閉ざしていく
優しくされるほど 苦しくなるなんて
あの日の私には まだ知らなかった
愛されることの温度さえ
確かめられずに 夜が明ける

偽りの微笑みと 本当の孤独を
そっと解き放てる 明日を探しながら
胸の奥 失くしたはずの光が
かすかに手を振るように 揺れている
ひとりきりの笑顔じゃなくて
誰かの名前を 呼べる日まで

消えない傷も 嘘の笑顔も
いつかそっと 雨に溶けて
本当の私が 歩き出すように
夜明けを待っている