古くから「養生の仙薬、延齢の妙術」として飲まれてきたお茶ですが、実際にその効果があるそうです。
国立がん研究センターや東京大学などの研究チームは本日、緑茶やコーヒーをよく飲む人は、そうでない人に比べ死亡するリスクが低いとの調査結果を発表しました。
全国に住む40~69歳の男女約9万人を19年間追跡調査し、生活習慣と主要な死因との関係をまとめたもので、例えば緑茶を1日5杯以上飲む男性は、ほとんど飲まない男性に比べて脳血管病で死ぬ危険性が24%減、呼吸器病で45%減という結果になっています。
また、コーヒーを毎日3~4杯飲む人は、ほとんど飲まない人に比べ狭心症や心筋梗塞などの心臓病で死ぬ危険性が36%減、脳内出血や脳梗塞などの脳血管病は43%減となっています。
緑茶に含まれるカテキンやコーヒーに含まれるポリフェノールが血圧を下げ、両方に含まれるカフェインが血管や呼吸器の働きをよくしている可能性があるとのこと。
清々しい季節の到来とともに摘まれる新茶は、まさしく「無病息災長寿」の縁起物です。