今が旬の玉ネギ、英語名ではオニオン「Onion」。最近は大分おとなしくなって、さほど刺激臭がないかもしれませんが、それでもミジン切りにしたりすれば、涙が出たりして苦労させられるかと思います。あの手この手で工夫している人も多いようですが、意外と簡単な解決策があります。
それは、水につけるという方法です。刺激臭の正体は硫化アリルという成分ですが、これは水に溶けやすいという性質を持っています。そこで、硫化アリルを多く含んでいる根元をまず切り落としてから水の中で皮をむき、丸ごと水に数分間つけておきます。こうすれば刺激臭が少なくなり、刻んでも涙ボロボロということはありません。
そして、もう一つ大切なことはよく切れる包丁を使うことが肝心です。切れない包丁ですとよけいな細胞を破壊してしまうため、新たな硫化アリルを発散させることになり、せっかく水につけておいても効果が半減します。
ちなみに、玉ネギには、ビタミンB1、B2、C、カルシウム、鉄が含まれ、せきやたんを鎮め、尿の出を良くし、血中の脂質を低下させる効用があり、発汗作用や解熱作用もあるそうです。