PER とPBR と ROE の関係    | Money-Cruiser

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今が踊り場・・・株式投資を中心にFX、N225先物やクレカとかマイルなどもバンバンやっていきます O(^-^)O

「世の中銭や」

企業は資本を投下して事業を行います。そこから得られた収益の中から、支払い利息や税金を差し引いて最後に残った税引利益は株主に帰属します。投下資本に対する収益率(株主資本利益率)は経営効率の程度を表し、海外の投資家が最も重要視する経営指標の一つとなっています。


株主資本利益率は一般的には「ROE(Return On Equity)」と呼ばれ、以下の式で求められます。


  株主資本利益率(ROE)=当期純利益÷株主資本


株主構成で海外の投資家の比重が高まるにつれ指標としての重要性も増し、経営目標の一つとしてROEの向上を挙げる経営者もいます。


ところで、代表的な指標であるPER(株価収益率)とPBR(株価純資産倍率)の計算式は以下のようになっています。


 PER=株価÷EPS 

 ※EPS(1株当たり利益) =当期純利益÷総発行株式数


 PBR=株価÷BPS

 ※BPS(1株当たり純資産)=純資産÷総発行株式数


ご存知のようにバランスシート(貸借対照表)では資本と資産はイコールとなりますので、ROEは当期純利益÷純資産でも求められ、下記のような計算式で表すこともできます。


ROE=EPS÷BPS


ROEは収益増で向上する指標ですが、上の計算式が示しますように、自社株の消却や資産の圧縮でも向上します。


ROEは直接的に株価の割安・割高を示す指標ではありませんが、ROEを高めることはEPSの上昇(PERの低下)につながり、企業の将来価値上昇の期待から最終的には株価上昇につながります。