ネット証券の落日 厳冬の時代へ  | Money-Cruiser

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今が踊り場・・・株式投資を中心にFX、N225先物やクレカとかマイルなどもバンバンやっていきます O(^-^)O

「世の中銭や」

ネット証券5社の売買市場シェアはネット投資家が死滅したため急落している。。。去年の5月でわずか微々たる12%のシェアとなって存在感をなくした。これはネット証券創成期の日経平均11000円時代に逆戻りしたことを意味している。ネット証券の顧客には、パソコンが出来ることが条件なので若者やサラリーマンや若い主婦などの相場経験の浅い素人さんが多かった。資金の基盤も薄く、ファンダの何たるかも知らないでパチンコ感覚で売買をやっていた。その上、ネット証券は30万円~100万円あれば、株の経験のない素人にも信用口座を開かせていた。そういう砂上の楼閣みたいな営業基盤でネット証券はシェアを高めていたのである、、、


100万円しかない人が信用口座を開くと300万円の建て玉ができる。いい上昇相場だと300万円の建て玉でバクチを張ってこづかいが稼げたが去年はバクチボロ株 新興合法詐欺株が半値以下に暴落した。100万円の元本で300万円のバクチを張り、建て玉が半値に暴落すれば150万円の損害。つまり担保の100万円で損金が払いきれず50万円の借金が残る。ライブドア関連株を買っていた場合だと建て玉がまるまるほぼ全部損金になるから担保をなくしたうえに200万円の借金が残る形になる。


そういう素人投機家の未納損金がネット証券会社の負債となっているようだ。アパート暮らしの若者に、未納金を請求しても「ないものは払えんのじゃ~~!!」でおしまいだ(笑)それからネット証券は、これまでお客がどんどん出来ていたので汚物に蛆虫がわくように、汚水にボウフラがわくように客など次々やってくると勘違いしてきた。ネズミ講の説明会ではあるまいし、株をやるカモが無限にいるもんじゃないよ・・・鉦や太鼓でお客を呼んでも、もうカモになる客などネット証券には来ない、、、

従来の営業マン担当の証券会社はながく付き合っているとお金の入金が一日遅れたくらいのことなら、なんとか上手く処理してくれた。ところがネット証券には担当者がいないから、追証の入金の遅れを理由に機械的に気軽に取引を停止してしまう。それまでどれだけ手数料を多く払った優良客だろうと、ゴミ扱いだ。

営業マン担当の従来の証券会社だと、毎日売買して沢山手数料を払っていれば支店長が菓子折りを持って挨拶にきてくれるし、食事をご馳走してくれたりする。暴落時には親身になって生き延びる方策を立てて顧客に協力してくれる。ところがネット証券は事務的に機械的に処理してゆく。客など、またなんぼでも出来るとタカをくくっているからだ。しかし、最初いったように、株をやる性分の人間の数は限られている。多くなったようでも株をやるタイプの人間は世間にさほどいるものではない。だから私はネット証券は落日を迎えると考えました、、、手数料をなんぼ下げても、一度死んだ凍死家はもう戻ってはこない・・・