虫だって魚だって、犬や猫だって死ぬ。
生きているものは死ぬ!って事は、物心がつけば当たり前に知るようになる。勿論、人間だって…

振り返れば小学校の頃、田舎育ちの僕は 野山を 駆け回る 遊びの中で5、6度も「一歩 間違えれば死んでたな!」という経験をしても、死の意味を真剣に考える事はなかった。

それでも義務教育が終わる頃には、TVのニュースの中だけに留まらず、身近(親戚や知り合い)での死も直接的に経験し、現実的に「死」というものを自分なりに受け入れたと思う。

30代半ば、ある日の夜(確か1人で部屋で飲んでいた)
「待てよっ? 自分もいつか死ぬの ?」と気付いた。

否、誰もが死ぬのは当然 分かっているつもりではいたが…
自分には ずっと先の問題で、もしかしたら免れる術があるかも?と、無意識という引き出しの奥にしまい込んでいたかも知れない。

その夜のショックは今も忘れない。
きっと若くして突然、余命を宣告されたような心境
初めて「死」の自覚を持った日。

それ以来「死と自分」というものを考えるようになりました。