連れ合いと私は、あまり喧嘩をしません。

(それは連れ合いが海のような広い包容力の心を持つおかげと思いますが…)


しかし私達には何度話しあっても、どうしても平行線の言い合いになってしまう話しがあります。


それは日韓関係についてです。

 


大変デリケートな話ですので、ブログに軽々しく記載することを長い間避けていました。


しかしそれを考えることは、私の人生において新しいライフワークになったことであり、真剣に考え続けていきたいことです。


だからこそあえて、このブログに自分の考えを残しておきたいと思い、我が家の日韓関係から歴史というものの捉え方について私が個人的に思う事を記そうと思います。



私は連れ合いに出会うまで、韓国の方々の反日運動の映像などを報道などで目にしても

  「これは、ほんの一握りの韓国人で

  この時代に本気で反日感情を持っている               韓国人が多くいるわけがない

  特に若者世代には、きっとありえない」


と根拠のない考えを持っていました。

多分今思えば

そう思いたかったのかもしれません。


そして同時に私は、恥ずかしながら日本が朝鮮半島を植民地にしていた時代についての知識がかなり薄かったです。

その歴史を知らなかったという事はありませんでしたが、深く知ろうとはしていませんでした。


しかしあるきっかけで、私のその感覚は大きく崩れる事となりました。


それは連れ合いと知りあったばかりの頃…


連れ合いは、私と知り合う前までSNS依存に陥っていました。

それが仕事中でさえ、誰かとあっている最中でさえ、常に何かしらつぶやかないといられない病にかかっていました。

そこでの人間関係が彼の全てで、そのほとんどが顔を合わせたことのない人々でした。


その反対に、私はSNSに全く興味のない人間でアカウントを持つことはおろか、イワユル「つぶやき」「つぶやく」「フォロー」など…全てその意味がわかりませんでした。


そんな私もツレが『私とデート中の間でさえ離さないSNSとやらは、それほど楽しいものなのか??』と自然と興味をもつことになりました。


ツレに教えてもらいながら、アカウントを取得…しかし私の友人は、私と同じようにSNSに興味がない人ばかりなので、私は誰とも繋がることもなく、ただツレだけが、私のフォロー相手になり、一体そこがなんなのか分からないまま、ツレの投稿ばかりを目にする日々が続きました。


ツレには当時、考えられないほど膨大なフォロワーがおりました。


そしてその半数が、キャピキャピした二十歳そこそこの韓国人のお嬢さん達でした。(ツレは三十路過ぎ)


彼女達の多くは、日本に何らかの関心があり、日本語、アニメ、Jリーグ、日本についての様々な質問をツレに毎日のように質問していました。


彼女達には、ツレが日本に精通していることがクールに思えていたのかと思います。


しかしある日、コトは起こりました。


ツレが某SNSで私の事についてつぶやき、「そのカノジョは日本人である。」


という類のつぶやきをした後でした。


そのつぶやきに韓国語で、ある20歳の韓国人のお嬢さんがコメントをしました。


「なんと!?お兄さんはノンゲの生まれ変わりだったのですね!!


私達、韓国人のためにありがとうございます!


お兄さんの勇気に心から感謝申し上げます!!」


そしてツレはすぐに韓国語で下記のコメント返しをていました。


「違うよ〜(⁠╥⁠﹏⁠╥⁠)」


初め、私はこの韓国語のつぶやきの意味が理解できませんでした。


『何故、ツレは韓国人のためになることをしたと感謝されたのか?』


『まず…ノンゲってなんだ??』


この疑問を私はツレには何も言わず、ノンゲについて調べまわりました。




ここでノンゲというものに対して、少し説明をさせて下さい。


ノンゲとは??


ノンゲは韓国の万暦二年(1500年代)の国民的英雄と讃えられている女性です。


彼女が国民的英雄なのには理由があります。


ノンゲには、チェ・ギョンフェという夫がおりました。しかし彼は1593年の晋州城攻防戦(文禄の役における二回の攻城戦)で、日本軍の攻撃により自害しました。


夫の無念をはらすため、ノンゲは日本軍に対し仇討ちを決意します。


日本軍が宴席を開いている際、ノンゲはキーセンに扮し、酒に酔った日本の武将を崖に誘い込みました。


そして武将を抱え込み、南江に身を投じ命を落としたのです。


彼女の死後、その場所には祠が作られ、毎年6月には祭事が行われています。


このような理由でノンゲは韓国の国民的英雄として伝え知られています。



さて、この事を踏まえお話しを戻しますと…



あのコメントは、日本人の彼女を作ったツレに対する日韓の歴史を含ませた嫌味だったという事でした。


考えられる理由として、そのお嬢さんは、ツレに好意を抱いていたのに恋人ができたのが気に入らなかったのかもわかりません。


ただ、私はその嫌味の言い方に日韓の歴史を含んでいたことにショックを受けました。


私はツレにも告げず、このコメントに一人で大変ショックをうけました。


ショックその1. それまで日本に興味を持っているという姿勢を見せていたのに、突然反日感情のような言葉を浴びせてきたこと。


その2. そしてそのヌシは、20歳のまだ若いお嬢さんだということ…。


私は実際には、韓国の若い世代には反日感情がない人がほとんどだと勝手に信じていました。


それは私が韓国を訪れた際や、それまで関わってきた韓国の方々が皆、温かかったからです。(例外として、ソウルで一人で食事していた際、食堂のオバサンに韓国語で「日本人、私は気に入らないね!」と吐き捨てられた事はある)


私の中にあったその感覚のフォルムがこのコトで少しずつ少しずつ、溶け始めました。


そして、溶け始めたフォルムは、この後更に変化することになります。


この続きは次号に記します。


その前にもし時が戻せるなら…


題名にもあるノンゲという単語を使っていてコメントを記した韓国のお嬢さんに、私は下記のようにコメント返しがしたいです。


『貴方の言う通りだとしたら、私は日本の武将の生まれ変わりに違いありません。


この時代に生まれ変わって、私はあの時心奪われた美しいノンゲに再び巡り合う事ができました。


前世の出逢いでは、美しいノンゲを愛することができませんでした。


だからこそ私は、今世では命をかけて、今隣にいてくれるノンゲを永遠に愛することを誓います。』