可愛く育ってね
素敵になっていくんだよ
とてもカッコいいよ
素敵です
素晴らしいと思う
こんな言葉をどれほど言っただろう
反対に…
ママをガッカリさせる天才だね
ほんと残念すぎるよ
どうしてできないの
ほら、だから言ったじゃん
なんで言った通りにしないの
こんな言葉はより多く言ってきた
期待と期待と期待と期待と願望
絶対に失敗できないという謎のプレッシャー
子育ての結果の子供の成長が
自分の通信簿のように思ってた。
不出来な自分のようになって欲しくない。
無能な父母の元、育った自分のように
惨めな人生を歩んで欲しくない。
努力をした結果にどれだけの未来があると
知って欲しかった。
子どもが賢く
偏差値の高い大学に入る
社会的に羨望される仕事に就く
これが母親としての価値だと思ってた
自分が存在する意味だとすら思い込んでいた
なんてくだらない事を
どんだけ真剣に考えてきたんだろ
娘が大学卒業前に
自分で物件を探して内覧して
そして契約してきた
卒業式の時はすでに家を出ていた
私の母は電話で怒っていた
なんで出すんだ!って。
だってもう大人じゃない。
私が側にいて教えてあげられることは
何にもないから。そう答えたら
ほんとうに呆れたと電話を切られた。
娘にも言った
もうママが教えられる事は
何にもないから。
伝えたい事は今まで全部伝えてきた。
あとは、あなた次第だから。
できてもできなくてもあなた次第だから。って。
私が可愛く育つっていってるのは
見た目の可愛さではない。
もちろん見た目が可愛かったらいいんだけど。
挨拶ができること
間違えたら自分の言葉で謝れること
靴を揃えること
脚を組んだりしないで食事ができること
自分を客観的にみられること
ずーっと同じことを言ってきた
ウザかったと思う
だけど、ありがとう
ほんとうに可愛く育ってくれた
人から羨ましがられるほど
幸せそうな顔をしているそうだ
母、それこそ大満足です。