ずっとぽっかりと

自分のどこかが空洞だった


食べても

食べても

いつまでも満たされない感覚

いつまでも腹ペコな感じだった




去年1年間の中で

私はCHANELの靴を一足だけ購入した

大阪でお買い物をしたのだと思う


だけどそれは年末の大掃除のときに

未開封のままクローゼットの奥にあったのを

見つけた。値上がりもすごいから気楽になんて

買えないのもあるけれど、興味がなくなってしまったのだ。どうしたんだろ。

SNSにあふれている購入品を見たら

素敵だなぁとは思うけれど、欲しい!と思わない。

それどころか、伊勢丹に行ってもつまらないと

感じてしまうのはどうしたことなんだ。


ネットで購入する洋服も去年はほんとうに少なくなった。なんだか必要性を感じないのだ。

いや、違うな。

いつだったかInstagramである女性の後ろ姿が

ストーリーにあって。30代なのかな…ロングブーツに黒いショートのコートに黒いハット。

お買い物中の後ろ姿をご友人が撮ったらしいそれは

顔がわからないのに、とてもバランスよくて

素敵だった。多くのフォロワーの方々も同様に思ったらしく、着用している物を教えてほしいとリクエストがあったようだった。

びっくり!ぶっちゃけ、全て安物ばかりだから。

エルメスもヴァンクリもたくさんお持ちの方だけど

その日のコーデはオール安物なのに、とても素敵だったのだ。思ったね、やっぱり着る人でこんなに変わるんだってこと。

逆にやれエルメスのプレタだなんだと自慢たっぷりに着用していても、しまむらのニットと大して変わらない気がする人もいる。へーエルメスなんだ!

へーすごいねぇ。と思わない。

センス悪っ!と感じてしまうこともある。



じゃあ、自分はどうなんだ?と

考えたら自分もはっきり言って

豚に真珠系だなって思った。

高い服着ても着る人が残念だと

高い服に見えないものですね。



毎日、ほぼノースリーブに

履き古したローヘンのパンツ

今の私にはぴったりな格好だと思うし

とても気に入ってる。




ぽっかりあいていた穴は

いつの間にか塞がりつつある



誰かに何かをしてもらって埋めていっても

またすぐに穴は広がってしまっていたのに

今、自分で埋められてる



今日、初めてお会いしたお客様が

あと20年以上生きるんだから

綺麗にして生きていきたいわと仰ってた


たくさん自分を褒めてあげようと思うって

すごくすごく共感した



ものすごく私は嬉しかった



ものすごく嬉しいって思いながら

毎日を過ごしている



子どもたちがもう私の手を必要としなくて

だけどずーっとどんな時も味方だよと知っててくれて、だから安心して自分の穴を自分で埋めていける