椿山荘で働いていた頃から
都営バスをよく利用するようになった
210円で先払い
どこまでも行ける
出発地点から終点まで
どこで降りても同じ金額
埼玉で住んでいた頃
最寄駅まで歩くと当時の私では
40分ほどかかった。
住んでいたのは住宅街で
駅までの巡回バスがあったけれど
本数も少なかった。
椿山荘で働いていた頃は
椿山荘前で降りていたから
このバスはこの先はどんな道を通って
終点まで行くんだろ?と思ってた。
いつか乗ってみたい。
そしてこの前
その『いつか』をやってみた。
終点の2つ手前まで行ってみた。
伊勢丹に行きたかったから。
ところが思ってるより伊勢丹から
遠い場所が停留所だった。
甘くはなかったな…
何しろ悲しいほどの方向音痴。
自分が今どこにいるのかを確認することすら
難しいのだから困ったものだ。
それでも小さなスマホの画面をどうにかこうにか
見ながら伊勢丹に到着した。
肝心の都営バスの道順はやっぱり楽しかった。
あ!ここも通るんだ
へぇ。こっちに行くんだ。
こんな感じの繰り返し。
いろんな場所に都営バスは出ているから
今度は上野まで行ってみようと思う。
この前モネ展に上野に行った時に
あまりにも公園口が綺麗になっていて
私の中で上野のイメージが大きく変わったから。
動物園のあのニオイのイメージが強かったけれど
こんなにも美しいところだったんだと感じた。
毎日の生活のなかで
楽しいことはどこにでもあると思う
気づくか
気づかないか
ただそれだけの違いだと思う。
