こんにちは。
Dr.イ・ムンウォンです。
私は野生の花から治療成分を抽出し、脱毛症や頭皮疾患の治療に使用しています。
去る8月には、葛の花、月見草と共に忍冬の花(金銀花)の抽出作業を致しました。
忍冬の花(金銀花)は私がよく活用する薬用素材です。
脂漏性頭皮炎や毛嚢炎、頭皮の赤みやかゆみ
などがある時は、忍冬の花(金銀花)の抽出物をよく使用します。
忍冬の花(金銀花)は歴史的に薬剤として使用されてきました。
2002年に中国で発生した急性呼吸器症候群(SARS)の治療薬として使われたことで広く知られ始めました。
更に2004年にはFDAで薬の原料として登録された程、抗炎症作用、抗菌及び抗ウイルス作用、肉芽再生促進および抗老化に良いことが知られています。
忍冬の花は冬を乗り越えて咲く花と言う程、寒い地域でもよく育つ植物です。
4月頃に蕾をつけ、6~9月まで長い期間、金色と銀色の花を咲かせます。
そのため金銀花と呼ばれるんですね。
花が咲く前が薬効が良いと言われていますが、花と葉の両方に薬効があります。
私は5~8月の間に金銀花を採取して抽出作業を行います。
抽出を終えたら、次はもう来年を待たなければなりません。
天然物を活用するということは、常に待ち続けているような感じがします。