長年一緒にいた、老犬「モネ」が老衰で死にました。
クロード・モネから名前をいただいた「モネ」
上手く絵は描けません。
兄弟は毛色はイエローばかりで、唯一1匹だけブラックでした。
体が小さくて兄弟の中でもいつもヒィーヒィー泣いて、お母さんのおっぱいも体の大きな兄弟にいつも取られていたようです。
親犬が9ヶ月になるまでに、子供を産んでしまった為、誰か引き取って欲しいと、
ただ同然に貰ったラブラドール。
小さな子供さんが2人いて、可愛がられていたのでしょう
1匹にすると淋しがり、よく泣く犬でした。
17年間一緒にいて、老犬ともなると、
放って置けず、外出も出来ない、世話も大変でした。
見ている側が辛くなり、早く楽になった方がと思うほどでした。
寝たきりの老犬であっても、いざその存在がなくなるという事は淋しいものです。
一つの存在がいなくなるという事は、これほど淋しいのか。
久しぶりにこんな気持ちになりました。
私達もこれからの時代、老後は子供に頼れる時代ではありません。
足腰を鍛えて、頭も使い、自分の事はなるべく自分ですると
元気な今は思っていても、老化には勝てません。
もし寝たきりになって死んでしまっても、
「老衰だから」と
誰もが「やれやれ」と、思うくらいかなと思っていました。
でも、ただ息をして寝たきりの犬であっても
亡くなってしまうと、何とも言えない
これ程の淋しさを感じるものなのか、
世話を一番してくれた夫も、淋しそうである。
でも人間であればそれ以上に、深い淋しい気持ちになるはず。
死ということは、無存在になるという事、
それは本当に受け入れ難いものだと、
久しぶりに死を身近で接して思った。
17年前に桜の木に埋めた紀州犬のそばの
桜の木は、きれいに花を咲かせてくれました。
今日、別の桜の木のそばに埋めたモネ、
来年きれいに花を咲かせてくれるでしょう。
Rita Coolidge -We’re all alone