ニューヨークの街を椅子を抱えて歩きながら向かった先、スタインウェイの人間とリラックスして話すグールドからはじまる前半、オフ・ザ・レコード。ピアノを選ぶ。想像より快活な若者で驚く。
湖畔の別荘。
伝記を読んだあとだと、無造作にふれる他人の手に過剰反応してしまう。
コリーのバンクォーが穏やかでいい犬。再びスタインウェイ、練習していい?
やり取り。内向的な仕草でも人懐こい印象。

オン・ザ・レコード。
タクシーの運転手と話すグールド。偏屈でない、社交的な受け答え。
コロンビアスタジオ。
体調を尋ねられ、だるいと言う。顔色はいい、と言われて、うるさいな。言いぐさが非常に可愛い。技師は録音中こんな感じなのかとびっくり。
一緒にテープを聞く。時折相手の目を見る。瞼のカーブもあってのぞきづらいグールドの瞳をカメラがとらえて、どきりとする。映像に残る、この目玉は晩年も変わらない、比類ない魅力。
途中、カフェ?レストラン?でデビュー盤録音時のこと。田舎の子が来て……と進む話に感情豊かに反応するグールド。にこにこ、にこにこしている。
またスタジオ。
カメラ。
英国メディアに一言。

最後は録音したテープを満足気に追いかける。
しゃがむ姿勢が保てないのが気になる。
穏やかにお喋り。

紀伊國屋はいつも許容範囲を少しはみ出て、高い。
けど買ってよかった。