「じょんのび」といきましょう!

最近、朝5時というと目が覚める。歳のせいかもしれません。

仕方なく、今朝は昨日録画しておいた「ブラタモリの黒部ダム」の再放送を見て、その後、6時からトリバゴのコマーシャルでブレイクしたナタリー・エモンズが旅人となって全国の文化遺産を巡る旅番組「じょんのび日本遺産(TBS)」を見ました。充実した一日の始まりです?

 

「じょんのび」とは、新潟弁で「のんびりと、くつろぐ」という意味なんだそうです。

今朝、初めてこの番組見たのですが、結構、良質な番組ですよ。

これからは「じょんのび」でいきたいと思います。

 

笠森観音堂に行ってきました

そして、朝食をとり、車で千葉県にある笠森観音堂に行ってきました。

東京湾アクアラインで木更津、圏央道「茂原長南IC」で降り、5分くらいでしょうか。参道入口に50台ほどの無料駐車場があります。

 

周辺の山々は「県立笠森鶴舞自然公園」に指定されていて、車から降りた瞬間、酸素をたっぷり含んだ新緑の香りに全身が包まれる感覚を覚えます。

 

参道は自然林の中に設けられた階段です。一段一段が歩幅に合わないせいか、思ったより息が荒くなるのを感じます。

 

階段を上り終えると、御神木が見えてきます。霊木の子授楠です。

子授楠の根元に穴が空いていて、梯子がかかっています。穴をくぐることで子授のご利益があると言われています。

 

その先に、松尾芭蕉の句碑があります。安永6年(1777)に建立されたものです。

千葉県で最古のものだそうです。句碑には「五月雨に此笠森をさしもぐさ」と記されています。

 

笠森観音の正式名称は、「天台宗・別格大本山笠森寺」です。

この笠森寺は「坂東三十三観音札所」の三十一番札所として古くから巡礼の霊場にもなっています。

創建は、延暦3年(784)、伝教大師最澄上人が楠の霊木で十一面観世音菩薩を刻み山上に安置して開基されたと伝えられています。

 

非常事態宣言が解除されたとはいえ、新型コロナウイルスの影響からでしょうか、境内にあるお土産屋さんも控えめにお店を開いているように感じられます。

 

この笠森観音で有名なものといえば、「黒い招き猫」なんです。

 

黒い招き猫の開運パワーは、口コミで広がり、通販でも販売されるほど。購入する際は、二匹一緒に、色とりどりの敷物も合わせて買うのが良いとされています。

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観音堂は、長元元年(1028)に後一条天皇の勅願により建立され、その建築様式は日本唯一の「四方懸造(しほうかけづくり)」で、国指定重要文化財となっています。

 

これまで幾多の大震災に遭遇したにもかかわらず木造の建物は当時のままの姿を変えずに存在しているのです。まさに奇跡のようですね。

江戸時代には二世安藤広重の浮世絵「諸国名所百景」にも描かれています。

 

私は自他ともに認める高所恐怖症なものですから、高い所は苦手なのですが、観音堂へはこの細くて急な階段を上がらなければなりません。階段を上がった先で、拝観料大人300円を払います。最近、100円値上がりしたようです。

 

上から下を覗くとこんな景色が広がっています。山林は自然公園として保存されているので緑がとても濃いことがわかります。

 

拝観される皆さんもマスク着用です。お堂の中は、もちろん撮影禁止です。

 

古く歪んだ床板の間からは下の様子がしっかりと見えます。流石に、年月の重みを感じさせる床板です。出来るだけ下を見ないように歩きます。

 

岩山に建てられた柱が整然と並んでいます。しっかりと耐震の構造計算がされているのだと思います。

 

もう一つ、笠森観音のパワーの源をお寺のホームページからご紹介しますと、この笠森観音が建っている位置が御来光の道(レイライン)に重なっているということなのだそうです。

 

御来光の道(レイライン)とは、春分の日と秋分の日に、太陽が通る道のことで、北緯約35度23分を結ぶ直線上には、地理的に名所、歴史的な建物が立ち並んでいるそうです。

その中には、笠森観音の他に、島根県出雲大社、神奈川県寒川神社、富士山、京都元伊勢内宮皇大神社、滋賀県伊吹山の名称がありました。

笠森観音(笠森寺)

千葉県長生郡長南町笠森302