江ノ島駅近くにある常立寺を参拝しました。
常立寺には、建治元年(1275年)に時の執権、北条時宗の命により死刑に処せられた蒙古の国使5人を祀った5基の五輪塔があります。
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最初の元寇は、文永11年10月に蒙古の王、クビライら3万5千隻の船で対馬隠岐を襲い、博多湾に上陸しました。日本軍はたちまち敗走しますが、台風により、蒙古軍の船は難破し、多くの死者を出し引き上げて行きます。文永の役です。
その翌年4月、蒙古の国使、杜世忠ら5人は蒙古に降伏を要請するため、鎌倉に来ます。再来を恐れていた鎌倉幕府は、この5人を切り捨てることにしました。死骸はこの常立寺に埋葬し、5基の五輪塔を建てたのです。
その6年後、2度目の元寇が押し寄せます。弘安の役です。この時は14万人の兵士の再来でしたが、再び台風によりほとんどの兵士が水死してしまいます。
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本堂です。
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大相撲藤沢場所を前に白鵬たちモンゴル出身力士一行は、常立寺を訪れ、境内にある「元使五人塚」を参拝しています。そして、青い布を五輪塔に巻きつけました。青い布はモンゴルでは英雄の印とされています。
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江ノ電の江ノ島駅の前にある海産物店の舟善さん。
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江ノ島に向かう通りには、江ノ島弁財天道標が建っています。
この道標は、1999年、道路工事中に地下から発見されたものです。
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青空の下、多くの観光客が江ノ島に向かいます。浜辺では、ゴミ袋を片手にゴミ拾いをする若者たちが何人もいました。恒例で行なっているようです。捨てたものではありませんね、この国も。
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江ノ島弁財天の江島神社が見えます。
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海岸に面した公園には、藤棚があります。満開です。
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江ノ島の海岸から片瀬の方を眺めます。五重の塔が見えます。龍口寺です。県内唯一の木造の五重の塔です。
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鎌倉方面を眺めます。岬のように突き出ているのは、稲村ガ崎です。
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天気も良いので、鎌倉まで歩くことにします。
常立寺はこちらです。
続く。