「都会のローカル線 鶴見線の旅」の特別編の第二弾です。
鶴見線の最終駅「扇町」から川崎港海底トンネルを徒歩で渡り、かつて東洋一の海水浴場と言われていた扇島の現在の様子をご案内します。
前回ご案内した東扇島東公園を出て、しばらく西の方角に歩くと、この島のランドマークの「川崎マリエン」に着きます。凱旋門のような外観の川崎マリエンは、川崎市港湾局の建物です。地上10階にある展望室からの眺めは最高です。
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入口を入ると広い玄関ホールがあります。すぐ目に入るのがホール中央にあるサメの剥製です。
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これは、ホオジロザメの剥製なんです。2005年(平成17年)10月に川崎港の千鳥運河に漂着したものを剥製にしたということなんですが、そのままの形での剥製は非常に珍しいようです。全長は4.85mで性別はオス。なんと、オスとしては世界最大級のもので学術的にも貴重なものなんだそうです。
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2階には川崎の海苔づくりの資料室があります。埋立前は、この一帯は海苔づくりがとても盛んでした。ここでは、当時使用されていた道具が展示されています。
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10階の展望室からの眺めです。川崎マリエンの裏手には、手前から「ビーチバレー場」「テニスコート」「バーベキュー場」があります。まだ桜も残っていますね。
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反対側の川崎港の景色です。自動車を専門に運ぶ大型船などが多く入港してきます。
沖合に見えるのは、防波堤です。その先にはタンカーが停泊しています。
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東側を見ると、スバル自動車の倉庫も見えます。
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西側を見ると、倉庫群の奥には、コンテナ船に詰め込むガントリークレーンも見えます。その一帯がJFEスチールの扇島工場です。かつて東洋一の海水浴場があった場所はその辺りだと思われます。
それでは、その辺りがよく見える「東扇島西公園」に向かって行くことにします。
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東扇島西公園の堤防は釣りエリアとして開放されています。オープンした当時はよく堤防釣りに出かけました。
今の時期は、サヨリ、メジナ、メバル、シリヤケイカ、スズキ、イワシ、ウミタナゴ、シロギスなどが釣れるそうです。
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この日は風が強かったので、釣れている人はあまり見かけませんでした。この方はシロギス狙いなのでしょうか。
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西公園にある展望台からの眺めです。前方は三浦半島の方向です。
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西公園の堤防の目の前は、JFEスチールの工場が広がっています。煙を出している高い建物は高炉です。周りには、鉄鉱石や石炭が積み上げられています。
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ちょうど、この辺りに当時、賑わっていた海水浴場があったと思われます。中央に霞んで見えるのが、「つばさ橋」です。鶴見線の海芝浦駅からよく見えていました。
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沖合にある小さな島が昭和のはじめ、東洋一の海水浴場として賑わっていたとされる「扇島」です。海水浴客はポンポン船に乗って行き来していました。
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千鳥換気所から川崎港海底トンネルを通り、「東公園」「川崎マリエン」「西公園」とご案内いたしました。
足取りをGoogleマップに残しておきました。参考にご覧ください。おしまい。