今日は、初孫のハーフバースデイのプレゼントを買いにお台場のトイザらスにやってきました。あまり聞きなれないハーフバースデイとは、誕生6か月目の記念をお祝いするもので、外国から例によって持ち込まれたもののようです。皆さんはご存知でしたか。既に夕方近くでしたが、お台場まで来たので、久しぶりに佃島と月島まで足を延ばしました。築地方面からは佃大橋で隅田川を渡り佃島に入ります。
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下の写真は、昭和30年代のもので、上の写真と同じ方向から撮っています。佃大橋が完成する昭和39年まで隅田川をこの渡船で行き来していました。佃島を築造した天保2年(1644年)から320年に及ぶ歴史に幕を閉じたのです。
写真中央に「ALWAYS三丁目の夕日」の東京タワーが写っています。昭和31年当時、一日に60往復、1万6千人もの利用者があったそうです。
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昭和2年までは、有料の手漕ぎの渡船でしたが、それ以降は無料の曳船の渡船となり、それを記念して渡船場の佃一丁目と湊三丁目にそれぞれ石碑が建てられました。
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佃島渡船の石碑の近くに、劇作家の北條秀司氏による石碑があります。昭和32年に北條秀司氏が企画した芝居「佃の渡し」が新橋演舞場で公演されたことを記念して建てられたものです。
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渡船場の近くにある佃煮の天安本店。170年の歴史を刻む佃煮の老舗。
佃島は、徳川家康が江戸幕府を開くときに、かつて世話になった摂津国佃島(現大阪市西淀川区佃町)の漁民33人を江戸に呼びました。そして、石川島に近い島(浅瀬を埋め立てさせた)を居住地として与え、故郷の佃村にちなみ「佃島」と名付けました。海が荒れ、漁に出れない時や忙しい時期の保存食として小魚を塩辛く煮込んだものが「佃煮」の起源です。
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天安本店のほかに、佃源田中屋、丸久の老舗二軒が近くにあります。
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下の写真は昭和34年の大祭の様子です。
佃祭では、中央区の区民無形民俗文化財に指定されている「獅子頭」や八角形の神輿「八角神輿」の宮出し、神輿を船に乗せて氏子が地域をまわる「船渡御」が行われます。八角形の神輿は、東京都では住吉神社だけのもので、江戸時代の天保9年から現在まで用いられている貴重なものだそうです。
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住吉神社の例大祭(本祭は3年度)は毎年8月に行われています。住吉神社は、天保3年(1646年)に住吉三神、神功皇后、徳川家康の御心霊を奉遷祭祀したのが起源とされています。海運業をはじめ多くの人々から海上安全、渡航安全の守護神として信仰を集めています。
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佃島渡船の石碑の横に佃まちかど展示館があります。中には「獅子頭」や八角形の神輿「八角神輿」が保存されていて、ガラス越しに見ることができます。
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文政2年に作製された「獅子頭」。ガラス越しに撮影しました。
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赤い佃小橋から佃島渡船場の界隈を撮りました。突き当りは隅田川です。
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佃島公園の横に神社があります。鳥居は一つですが、波除稲荷神社と於咲稲荷神社の二つの神社が隣り合っています。
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佃公園から撮った写真。佃島の昔ながらの赤い佃小橋と船だまりの風景と、背景にある大川端リバーシティ21の超高層ビルが対照的です。
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街に灯りがつき始めた頃、月島に渡ってきました。月島は、明治25年(1892年)に埋め立てられたところです。当初、「築地」などと同様に「築島」と名付けられていましたが、やがて「月島」に変えられたと言われています。「月島」と言えばご存知、もんじゃ焼きストリートです。
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月島の西仲通りの交番はレトロな感じです。
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建物の1階は、もんじゃ屋さんに浸食されていますが、建物の上部をよく見ると以前、営んでいた店舗の屋号らしき文字が薄っすらと見えます。佃島と月島は、奇跡的に戦災を免れたため、往時の面影を色濃く残しています。多くの建物が大正末期から昭和初期に建てられた建物のようです。
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2軒長屋や4軒長屋の間を細長い路地が碁盤の目のようにあります。こうしたところに隠れたおもんじゃの有名店が軒を連ねているんです。
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席が空くのを路地で待ちながら、有名人が店に訪れた時の写真を眺めます。
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商店街のど真ん中にある「月島温泉」。実は天然温泉ではなく、普通の銭湯です。下町らしい雰囲気は漂います。通路の右側には、お肉屋さんがあります。
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隅田川沿いに建つ「月島スペインクラブ」。倉庫を改装して造られています。300年前の教会から移築した木製扉を開けると開放的な空間が広がっています。スペイン産の調度品でスパークリングワインやパエリアを味わうことができるとあって、女子会の人気が高い所のようです。毎週月曜日には、フラメンコの本格ライブも見られるそうです。1度、話のタネに行ってみようかな。
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気ままな散歩でございました。
佃島と月島はこの辺りです。