オイラの辛気臭いネタをご覧いただき、ありがとうございます。

さて、「 みんカラ 」の時に出したネタだけど、もう一度サルベージ。

「 偉大 」というか、「 最大の効果 」を出したのは、オイラは初代徳川家康と、最後の徳川慶喜だと思う。

初代は、戦国時代を終わらせ、中世封建時代の基礎を作り、その後江戸幕府は260年続いた。
しかも、大きな戦乱もなく。
秀忠以下の将軍は、家康が敷いたレールを走ったに過ぎない。
家光だって、家康が作った仕組みを強化しただけだし。

足利幕府が不安定だったのは、足利将軍家が、強大な守護大名の上に乗っかる「 議長職 」だったわけで、今で言うと「 国連の事務総長 」状態ですなw

京都周辺の大名に暗殺されたり、まさに「 御輿 」状態になり、そのまま応仁の乱に突入、戦国時代になってしまった。

初代の徳川家康の場合、熱心な「 吾妻鏡 」の読者だったらしく、鎌倉幕府の仕組みの良さと、家康が直接経験していた足利幕府のもろさを比較できた。当時の家康と、足利義昭は同じ時代の人間。

将軍家の力をより強力にし、イチャモンを付けて怪しい大名を取り潰し、その土地は直轄地にし、信用できる譜代大名を要所要所に配置、諸大名の勝手な縁組を禁じ、それに逆らったら取り潰した。


その絶対的な力を保持出来たので、260年間、ほとんど戦争がなかったのだ。
勿論、陸続きじゃないから出来た話だ。
それと、キリスト教を排除したのが大きい。

当時のスペインやポルトガルの「 キリスト教 」は、侵略とセットだからだ。


で、時代は下って「 幕末 」と呼ばれる時代に入り、とうとう「 外圧 」がやって来た。

徳川慶喜が行った「 大政奉還 」から「 鳥羽伏見の戦い 」があり、徳川慶喜は大阪城へ籠った。当時の陸上兵力では難攻不落の城で、ここで諸国に命令を下せば、大きな内戦になったはずだ。


しかし、徳川慶喜は江戸へ逃げ帰った。

江戸城は無傷、ここで徹底抗戦出来る。
しかし、江戸城は無血開城、江戸幕府は終焉した。


ここで考えていただきたいのは、「 幕府軍 」には「 フランス 」が付いており、薩長には「 イギリス 」が援助していた。

ところで、映画「 ラストサムライ 」に出てきた「 トム・クルーズ 」が演じた軍人にはモデルがいる。


ジュール・ブリュネ



彼は、幕府軍に付いて、函館 五稜郭まで行って戦っている。



これは、「 現地民 」を使った代理戦争なのだ。
インドの場合、王族の後継者争いから端を発して、「 セポイの乱 」などの局面を経て、結果としてイギリスの植民地に転落した。


「 ヤの付く自由業 」の方々と一緒で、トラブルってのは、「 美味しいシノギ 」なのですw


フランスは、その代償として北海道を要求し、イギリスは「 彦島 」を租借しようとした。
もし、このまま内戦に突入したら、間違いなくインドのように植民地になっていた。

よって、明治維新は行われず、アジアは欧米列強の植民地のまま、日本という有色人種が住む未開の植民地は、今でもイギリスによる収奪の対象だったのは間違いがない。


司馬遼太郎の、




日本海海戦もなければ、





太平洋戦争もなかった。


たとえば、トルコや、ロシアから圧迫されていた国や、他のアジア諸国が、日露戦争の勝利に狂喜したのは理由がある。


何せ、日本以外はほとんど植民地だったわけだから。
もしくは、清のように、いいように搾取されていたか。


で、徳川家康と徳川慶喜、どっちが「 偉大 」かと言えば、オイラは「 徳川慶喜 」かなw

理由は、家康の時代は、豊臣勢・徳川勢どちらが勝っても政権は日本人。
対して幕末は、日本国内の内戦が長引けば長引くほど、日本は植民地に転落する可能性が高かった。

徳川慶喜は、小栗上野介の主張する徹底抗戦を却下、フランスの租借要求を跳ね除けた。
小栗上野介の言い分は正しいが、日本の将来を俯瞰してみると、それは「 幕府という組織の中の言い分 」ねw

結局、徳川慶喜は「 逃げに逃げた 」印象が大きいので、歴史家の評価は低いままなのだが、「 不作為による作戦 」が、オイラには成功したように見える。


その割を食ったのが会津で、戊辰戦争では徹底的に叩きのめされるのだ。
会津藩は、和平を求めていたが、新撰組などを使って仲間を殺されていた長州藩の連中には通じなかったらしい。


でも、結果として日本の独立はかろうじて保たれ、その後日露戦争の後になって欧米列強の不平等条約は撤廃されるのだ。


徳川慶喜がバカで、自分のメンツにこだわり、目先の勝利のために他国を呼び寄せたら、そこから亡国が待っていた。

当時、目の前の清が、欧米列強の侵略で酷い状況にあり、それを高杉晋作や幕府の勝海舟などが知っていたのも大きい。

それと、「 大政奉還 」を企画した坂本龍馬はすごいわw

幕末の大政奉還の後は、徳川家は違う形での武家政権を画策していたのだが、それが結果として近代国家へ大きく舵を切ることになった。

大きな内戦を回避し、欧米列強の租借地を作らせないことは、国家100年の計にとっては素晴らしい事だったのだ。
彼らは必ずそこから侵略を開始する。

彼らはボランティアではなく、犠牲を払い、国家と国益の膨張を推し進めていたわけだから。


当時のドイツ人曰く、「 日本は100年かかる内戦を3日で終わらせた 」と。
その通り、新政権と旧幕府勢力との武力衝突は、あっという間に終わった。

これは兵力の差は勿論、「 官軍 」「 賊軍 」の色分けも大きい。
天皇家が重宝されるのは、こういうところで、他の国だったら滅ぼされてしまうところが、日本の場合、不可思議なことに「 帝の利用 」が出来てしまうのですなw

日本は、不思議な国なのですw


幕末、特に「 大政奉還 」は、日本の「 潮目が変わった事件 」なのです。


ところで、「 2ちゃんねるの反応 」で、



>明治維新から真珠湾攻撃まで約70年
そして敗戦から今年までも70年

明らかに国が根本から変わるのに十分な時間は過ぎてるよね
さすがに帝国時代のイメージで日本を悪者にしようという中韓の作戦は無理がある
ましてや目の前で中国船がベトナム船沈めたりしてんのに




オイラも同感。
2015年は、大きな転換点になると思ってます。

まぁ、安倍ちゃんが現在総理なのは、何か歴史の要求があって、もう一度出て来たんじゃないのかなと。
なかなか「 第二次政権 」ってのは出来ないですわw


歴史というのは、オイラは「 潮の流れ 」のように感じています。
その「 潮目 」が変わるときがあるし、それも時代の要求なのかもしれませんな。