手記も衝撃的だったけど、

亡くなった二日後の、
財務省の人間が訪ねて来たときの、
録音テープには、
もっと衝撃的だった。

次の職場を用意する、
なんだったら、財務省の机を用意すると、
ほのめかしたり、
公開したら、奥さん自体が、
マスコミにさらされ、
人生が台無しになる、
旦那も悲しむと、
なかば脅し、
棺桶の中に手記を入れて火葬すると、
誘導し、
なだめ、おどし、
どうにかして、
懐柔して、
隠ぺいしようと、
必死だ。

国は、
個人に対し、
亡くなった直後に、
ここまで卑劣なことをするのか、
ここまで遺族の傷をえぐるのか、
えもいわれぬ、恐怖と、気持ち悪さを感じる。