朝のひととき

それは珈琲から始まる


一杯の美味しい香りに包まれて



君は昔から仕事人間で

いつも忙しかった

 

分刻みのスケジュール

その合間を縫って

ぼくとの時間を空けてくれたことが

とても嬉しかった

 

そしてまた、慌ただしく

どこかへと飛び立っていく

 

僕にとっての一週間は

君にとっての一日で

既読がつかないことが

いつもの風景だった

 

いつの返事よと

たまにメッセージがこれば

一人呟き笑みがこぼれた

 

忙しい中

それでも連絡をくれた

その気持ちが嬉しかった

 

君にとっての最重要事項は

今を生きることで

仕事をすることで

稼ぐことで

遊ぶことで

 

 

 

そして消耗して。。


充電して

羽根休めて

また飛び立っていく

 

 

その若さで

そんなに生き急いで

肩肘張ってるようにもみえたけれど

きっと自分でも

どこへ向かっているのか

何のために生きているのか

分からなくなってしまうのではないかと

 

正直少し気になってもいたんだ

 

 

でもそれが日常だったから

 


きっとまた一息つけば

抱えてる問題乗り越えて

笑顔の君に逢える

 

君なら乗り越えられる

ぼくは、そう信じていた

 


1ヶ月

2ヶ月と過ぎ

 

いつの間にか

半年も過ぎようとしていた

 

 

相変わらず既読さえつかず

 

君との手段が途絶えたと

それを認めざるおえないと

 

そう確信したのは

 

夏から秋

そして冬へと季節は移り変わり

世間は

クリスマスムード一色の

煌びやかな夜だった