関数や座標等で出てくる「x(y、z)」、なぜxからスタートするのか、子供の頃からずっと疑問に思ってました。
ちょっと調べだしたらこれ1本で論文が書けそうな内容だと言うことがわかりました・・・(汗)
(1)説その1:最初に変数にxを使用したのはデカルト("La géometrie"(1637)という論文)だということは間違いなさそうです。定数にa, b, c..と、アルファベットを頭から使って、変数にはx, y, zとアルファベットの終わりのほうからとった、ということらしいです。
数学関係の英字書Cajori(A History of Mathematical Notations - Vol. I、P.381)という書籍にデカルトの言葉がフランス語で引用されていますが、Google翻訳などで訳して見る限り、「・・・をxと定義する」といったような内容で、なぜ「x」というアルファベットからスタートしたのか、あまり明確に説明されていないような気がします。
今後絶対変数は3つしか使わない、という確信がなければzからスタートしてz, y, x...とするほうが自然に思われるのですがそうでもないのかな??(直交座標は英語で「デカルトの座標(Cartesian coordinate system)」というくらいで、座標の考え方もデカルトなので3次元で考えていたのかな?)この辺は数学が苦手な私には想像が及ばず。
(2)説その2:論文の印刷を頼んだデカルトが、印刷屋から「活字のxが余っているからこれを使って欲しい」と頼まれた。この説はネットでは結構出ているけれど、あまり印刷物の中ではそういう説は見られないような。もう少し調べないとわからない。
(3)説その3:Terry Mooreさんという人の説によると、11~12世紀にアラビア語から数学関係の文献が最初に西洋言語に訳されたのは、スペイン語だったそうで、アラビア語の"shalan"(ある不特定で未知のもの)という単語をスペイン語に訳そうとしたとき、スペイン語には"sh"という音がなかったから、ギリシャ語のχ(カイ)を借用した、というのです。
これも頷けるような気もしますが、このムーアさんという人が何をよりどころにしてこの話をしているのか分からないので私としてはなんとも言えないです・・・
でも西洋の世界ではXは未知、というのは確立されているようで(X線、Mr.X)、結局、歴史なんてこんな曖昧なものなのかも知れませんね。
(今、ダン・ブラウンの「天使と悪魔」という小説を読んでいて、推移を表すデルタ(Δ)と、ピラミッドの関係などの話があって、ちょっと刺激されてしまったみたいです(笑))
参考:
http://jeff560.tripod.com/variables.html
http://www.rimath.saitama-u.ac.jp/lab.jp/fsakai/ha.html
http://www.systemicsblog.com/ja/2011/cartesian_coordinate_system/
http://www.ted.com/talks/lang/ja/terry_moore_why_is_x_the_unknown.html
(2012年10月12日記す)
ちょっと調べだしたらこれ1本で論文が書けそうな内容だと言うことがわかりました・・・(汗)
(1)説その1:最初に変数にxを使用したのはデカルト("La géometrie"(1637)という論文)だということは間違いなさそうです。定数にa, b, c..と、アルファベットを頭から使って、変数にはx, y, zとアルファベットの終わりのほうからとった、ということらしいです。
数学関係の英字書Cajori(A History of Mathematical Notations - Vol. I、P.381)という書籍にデカルトの言葉がフランス語で引用されていますが、Google翻訳などで訳して見る限り、「・・・をxと定義する」といったような内容で、なぜ「x」というアルファベットからスタートしたのか、あまり明確に説明されていないような気がします。
今後絶対変数は3つしか使わない、という確信がなければzからスタートしてz, y, x...とするほうが自然に思われるのですがそうでもないのかな??(直交座標は英語で「デカルトの座標(Cartesian coordinate system)」というくらいで、座標の考え方もデカルトなので3次元で考えていたのかな?)この辺は数学が苦手な私には想像が及ばず。
(2)説その2:論文の印刷を頼んだデカルトが、印刷屋から「活字のxが余っているからこれを使って欲しい」と頼まれた。この説はネットでは結構出ているけれど、あまり印刷物の中ではそういう説は見られないような。もう少し調べないとわからない。
(3)説その3:Terry Mooreさんという人の説によると、11~12世紀にアラビア語から数学関係の文献が最初に西洋言語に訳されたのは、スペイン語だったそうで、アラビア語の"shalan"(ある不特定で未知のもの)という単語をスペイン語に訳そうとしたとき、スペイン語には"sh"という音がなかったから、ギリシャ語のχ(カイ)を借用した、というのです。
これも頷けるような気もしますが、このムーアさんという人が何をよりどころにしてこの話をしているのか分からないので私としてはなんとも言えないです・・・
でも西洋の世界ではXは未知、というのは確立されているようで(X線、Mr.X)、結局、歴史なんてこんな曖昧なものなのかも知れませんね。
(今、ダン・ブラウンの「天使と悪魔」という小説を読んでいて、推移を表すデルタ(Δ)と、ピラミッドの関係などの話があって、ちょっと刺激されてしまったみたいです(笑))
参考:
http://jeff560.tripod.com/variables.html
http://www.rimath.saitama-u.ac.jp/lab.jp/fsakai/ha.html
http://www.systemicsblog.com/ja/2011/cartesian_coordinate_system/
http://www.ted.com/talks/lang/ja/terry_moore_why_is_x_the_unknown.html
(2012年10月12日記す)