近頃、マイブームなのがスターム・ルガー。


断捨離中だというのに。
ヤフオクでポチってしまったハドソンブラックホーク。

箱付きカートリッジ無しで、諭吉1枚半。まあ、安く買えたと思っています。

表面は再塗装のようですが、色むらもなく、状態は良い方です。


ハドソンがブラックホークを出したのが昭和51年。

2次規制前までは、サイドフラットのスチールハンマーが付いていました。

ロストワックスという言葉を知ったのもこの広告からでした。

今回入手したのは、規制後の製品なので、ハンマーは亜鉛合金になりましたが、ワイドスパーに形状変更されていますね。




ハドソンの社名は何からとったんでしょうね。

70年代当時のモデルガンメーカーはマルシンとか丸が付く会社か、MGCなどのアルファベットの頭文字の会社が多い中で、ハドソンというのはハイセンスでしたが、商品展開は地味なものが多かったように思います。

思えば、中田商店の大戦中の銃器を展示するという構想にマッチした商品が多かったのが、ハドソンだったのかも知れません。

そうしてみると、ハドソンがこのブラックホークをラインナップしたことは異例なことだったようにも思えます。

ハドソンブラックホークがお手本にしたのが、ウエスタンアームスの真鍮ブラックホークですから、内部構造からサイズに至るまで、実にそっくりです。



これ、どうしてハドソンだったのでしょうね。
ウエスタンアームス→六研→CMCと思うのは短絡的ですか。
昭和51年というと、CMCはM29とM27を出していて、そちらの方が忙しかったのかも。

ハドソンのモデルガンの機種選定や設計を担当してた御子柴さんが国本さんと個人的に親しくて、情報提供してもらったのかも知れませんね。


もっとも、その後に登場する国際とマルシンのブラックホークもウエスタンアームス真鍮ブラックホークを参考にして作られていますので、ハドソンだけが特別なわけではないのですが、開発された時期があまりにも接近しているウエスタンアームスとハドソンには、協力関係があったものと思えるわけです。

製造番号のような数字は製造年月日でしょうか。
そうだとすると、1976年7月15日と読めます。

ウエスタンアームスが357マグナムのブラックホークを出したのが1975年、同社スーパーブラックホークが翌年ですので、ハドソンもほぼ同じ時期に登場したということが分かります。

ハドソンブラックホークがサイドフラットハンマーだったのは、おそらくウエスタンアームス357マグナムを見本にして製作されたものであり、シリンダーとトリガーガード形状だけを変更して44マグナムブラックホークのバージョンも増やしたというものだと思われます。
ハドソンが製品化される頃、ウエスタンアームスのスーパーブラックホークも登場しますが、本家の方はワイドスパーハンマーを装着してたということでしょうね。





ハドソンモデルガンの特徴は銃口にベアリングが埋め込まれているところ。

前に見たハドソンブラックホークは銃口にライフリング風の溝が形成されたリアル形状でしたので、SMG以降でベアリングは廃止されてるものと思っていましたが、違うようですね。



YouTube動画の池で釣れたのも、これと同じオールドモデルの357マグナムでした。
酢に漬けたらアルミのトリガーガードが溶けていましたが、補修キットで見事によみがえっていました。



ブラックホークというと、ノンフルーテッドシリンダーの印象が強く、この357マグナムのシリンダーにはブラックホークらしさを感じない向きもありそうですが、僕はつんつるてんのシリンダーよりもこっちの方が好きです。

特に6.5インチ銃身付きの357マグナムブラックホークには、妙に色気まで感じてしまいます。



.22LRと357マグナム。

この2つを眺めていると、70年代半ばから後半にかけてのモデルガンが駆け足で進化していたことが分かります。