先月の11日から書き始めた、ブログ小説「レストランタベルナ」を今日書き終えました。

応援して下さった皆様には、本当に感謝しています。

コメントとナイスポイントが本当に励みになりました。



ずっと以前から一度で良いから、小説というものを書いてみたいと思い続けていましたが、今回、頭の中で描いた漠然としたものを記事にしてみようと思い立ち、まずは農場に身を置いた青年が自然の猛威に立ち向かうというストーリーが頭に浮かび、それを基準に肉付けしたのが最初の「ある外国の片田舎で」です。
このときの主人公は、名前もなく、日本人旅行者として登場し、食べるために農家の手伝いをしながら、農作物を荒らすクマと対峙するという単純な話でした。

今回は、この主人公がさらに旅を続け、アメリカの小都市に辿り着いたところから話が始まります。

最初の構想は、仕事に就いたレストランに強盗が入り、それを農場から持ち出していた拳銃で退治するという単純な内容でした。

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ところが、実際に書き続けるうちに主人公のキャラクターに重点を置く以上、彼の名前はもちろん、取り巻く登場人物にもしっかりとした人物像を与える必要性を感じるようになりました。

それがやがて、レストランの店主、従業員等の具体的なキャラクター造りへと繋がっていきました。

最初の構想では、インチキ日本食レストランとの確執を描こうとか、警官との友情が先に生まれて常に警察が主人公の手助けをするような内容でしたが、大きく変更しました。

強盗犯人を、冒頭でレストランを追い出されたジャンにしようと思い付いたのは物語の中盤以降でした。

また、最初は人当たりの良いアラン刑事を途中でもっと悪質な汚職刑事だったと描くつもりでした。

ジェロの兄妹やチェンの家族も、もっと絡ませて、登場させたかったのですが、収拾がつかなくなりそうなのでやめました。

この物語を描く上で最も頭を悩ませたのは、アメリカの文化、習慣に加え、日本人が知らないアメリカの常識でした。

例えば、救急車が有料だとか、アメリカ旅行中に怪我や病気をしても病院では保険が効かないということなど。

ミスター・トーキョーの活躍を描くうちに彼の滞在ビザの期限が切れてしまうとか。

こういう部分はすべて、アメリカ在住のSunny210さんの助言と考証を戴きまして、出来る限り事実に忠実に書いたつもりです。Sunnyさんには本当にお世話になりました。ありがとうございました。

1970年後半から1980年前半という、日本もアメリカも一番良い時代を背景に描いたつもりですが、けっこう矛盾している部分も出てきます。

読んでみて不自然だと思う部分がありましたら、ぜひコメント戴きたいと思っております。