今年の2月にヤフオクで落札したMGCのベレッタ。

銃身の中に使い古したドリルビットが8本くらい突っ込まれていたという出品者の常識外れな行いに大きく驚かされた出来事はこのブログでも紹介致しました。



その後、何度か同じMGCベレッタの売り物を見つけては、買い直しを検討していましたが、バレルのクラック等が気になって入札を躊躇していました。


そんな中、新日本模型というメーカーのベレッタが出品されているのを見つけ、大した競り合いもなく落札したのが今回のブログネタ。


新日本模型というのがMGCの後継企業だとはぼんやりと知っている程度で、MGC廃業後の製品分散やその他の後継企業がどれくらいあるのかについては殆んど知りません。

新日本模型のほかにも台東商事とかKSCなどもMGCの関連企業であるようですが、廃業後のMGC製品をどの会社がどのように引き継いだのかについても殆んど知りませんので、どなたか詳しい方にご教示戴けたらと思っています。


これはMGCベレッタM96FSのパッケージです。
他のMGCベレッタシリーズとの違いはベレッタのブランドマーク右横にM96FSと大きく表示されているので分かりやすいです。


中身は、モデルガン本体とカートリッジ2箱、メンテナンスキットに懐かしのキーホルダーが入っています。
MGCはカートリッジが別売でしたが、この製品の時代もそうだったのかは分かりません。

これを落札したのが今年の2月。出品者はリサイクルショップのようで買取り品をそのまま出品しているみたいでした。
未発火でカートリッジが2箱付き。落札金額も1万6千円とリーズナブルでしたので喜んでいたのですが、届いた品物を見てみると、どういうわけかバレル内部にドリルビット数本が詰め込まれていました。
最初は詰め物の正体が分からず、溶かした鉛でも垂らしているのかと思って錐を打ち込み、どうにか詰め物を除去してみると回転砥石の軸や折れた棒ヤスリ、ドリルビットが銃口からボロボロとこぼれ出て来たのには驚きました。
この詰め物を除去するときにムリに錐を打ち込んだことでバレルにクラックが入ってしまい、それをプラリペアで修正して外見は元に戻ってはいますが、発火させれば1発で同じところから割れてしまうでしょう。


こちらが新日本模型のパッケージ。
ネットオークションで2万1千円でしたが、予備マガジンとカートリッジが22個も付いていました。
バレルに問題もなさそうなので、これはお買い得でした。



取説の内容はMGCとほぼ同じです。


左がMGCで右が新日本模型。


違いは殆んど分かりません。
モデルガン本体の見える部分にメーカー名は入っていませんので、うっかりするとどっちがどっちだったか迷うことも。

MGCM96FSです。
バレルのクラックはきれいに修正出来たと思います。

MGCと新日本模型。
外見で見分けるには刻印に違いがあるくらいですので、どれくらい違うのか比べてみましょう。

新日本模型。


MGC。


新日本模型。
シリアルナンバーはA04763


MGC。
シリアルナンバーはA03273

これがMGCから新日本模型まで通し番号だとすると、両者の間に約1500挺ほどが存在することになります。

両者を見比べて気付いたことは刻印フォントに違いがあることです。
刻印は成形後にホットスタンプで入れているのだと思いますが、金型だけ引き継いで刻印機は自前だったのかなあ。
それはさておき、トリガーガードのプルーフマークが両者で濃淡の違いがあるのが、いかにも打刻という感じが引き立っていて、これはgoodです。


新日本模型。

MGC。


MGCのスライド刻印の
MADE IN ITALY
のIN ITALYの文字が薄くなっています。

USAとスタンプを入れ替えて使っているからからだろうと想像します。



分かりにくいですけど、バレルトップの刻印比較。
この写真で見ると右側の新日本模型はオリーブドラブっぽい色に見えます。

MGCのベレッタは92Fもそうですが、このバレルトップにヘアラインクラックが入っていることが多いようです。
理由はバレルにデトネーターを挿したまま長期間経過すると、デトネーターがバレル内部を押し拡げ続けることで割れてしまうのだとか。

最初の12個と合わせて、カートリッジは合計34個となりました。

新日本模型のモデルガンに付いて来たカートリッジは弾丸部分がカッパージャケット風に銅色になっていて、インナーが銀色なのでプライマー風で一見ダミーカートリッジに見えます。

純正カートリッジは1箱6個入り。

なぜM96FSにこだわるのかというと、40S&Wカートリッジは開口部が大きくて発火ガスの抜けが良く、音も大きく聞こえると聞いたからです。

知人が持ってるM96FSを見て、その魅力に惹かれたからでありますが、音が大きいと自宅では撃てませんので、持ってても宝の持ち腐れ。
でもね、そのうちにパンパン発火させて遊べる日が来るだろうと思って準備しておきます。




この見るからに魅力たっぷりのカートリッジは新日本模型の純正品なのか、あるいはサードパーティー品なのか。
発火させるには勿体ない気もしますが、いずれ撃つべき時が来れば迷わず撃って楽しみますよ❗️

撃つべき時に備えてバレルにクラックが入らないようにデトネーターを外して保管しておきます。