冬の曇り空と、街を行き交う厚着の人々を見ると、フランスのモノクロ映画を連想してしまいます。
 

小学5年生になる年のお正月。
叔母に連れられて、街に買い物に出掛けた。
叔母の退屈しのぎの買い物につき合わされて、映画館で古い外国映画を観たことを覚えている。
 
僕が劇場で映画を初めて鑑賞したのは『網走番外地』だ。母が新聞屋からもらったチケットで観に行ったのだった。
大きなスクリーンに映し出された、どぎつい殺戮シーンが6歳児の脳裏に焼き付き、その後の僕の人格形成に強い影響を与えたことは間違いない。
あの頃、怪獣映画やマンガ映画も上映されていたけれど、ゴジラやガメラの記憶はあまり残ってはいない。
 
叔母と観た外国映画が何だったのか全く憶えてないけれど、男と女が恋をして、善人と悪人が銃の撃ち合いをするような映画だった。
ただ、子供ながらにモノクロ画面の中、寒そうな曇り空の下で主人公に握られた平べったい自動式拳銃だけが印象に残った。
 

1970年代の半ば、僕がモデルガンの趣味に両足を浸し始めたころ、自動式拳銃はヨーロッパのイメージでした。
覚えたてのベレッタとかワルサーという名前を友達との会話に織り交ぜながら、知ったかぶりを気取っていましたねえ。
アメリカはリボルバーのイメージ。唯一コルトだけが自動式を作っているんだと思っていました。
 

モーゼルHsc。この流線形の未来的なスタイルが好きなんですよねえ。
MGCモデルガンには、指アクションタイプとリアル構造に近いデラックスタイプの2種類がありました。
実銃では、重心バランスが良くなくて撃ち味はあまりよろしくないそうですが、このモデルガンを持った感じでは、意外と撃ちやすいのではなかろうかと思います。
スライドに打刻された口径表示は7.65mmとなっていますが・・・。
 
 

エジェクションポートから覗くチャンバーの口径表示は7.63mmとなっています。
7.63mmというと、30モーゼル弾がメートル表記のときに7.63×25mmMauserとして使われていますね。
32口径は7.65mmだと表記されますが、ライフルの30口径は7.62mmと表記されることから、紛らわしくて、ややこしいのです。
ちなみに32ACP弾の弾丸径は、309インチ(7.8mm)だそうですね。
 

MGCのロゴマークが光っていますね。
 

MGC中型オートでHscと双璧をなす秀作がベレッタ1934です。
これは、手動アクションの「スタンダード」ですが、後に標準となるデトネーター式ブローバックの実験機でもあり、ディスコネクターが装着されています。
 

MODELLO M-1934-67とありますが、末尾の2桁は製造が開始された1967年という意味でしょう。
 

マガジンキャッチがボトム式なのが、いかにもヨーロッパ風じゃないですか。
どちらもワンタッチで通常分解出来、たまにバラしてブラシをかけてやるのも良いものです。