【紅白&裏番組チェック】女子格闘技に活路を見出したいフジ | 【アメブロ版】もんまのコラムスクランブル

【紅白&裏番組チェック】女子格闘技に活路を見出したいフジ

年末恒例の企画。2016年も紅白と裏番組をザッピングし、各番組を当欄の視点で検証、評価してみた。

 

<NHK>紅白歌合戦【評価:★★☆☆☆】
唯一無二の超目玉だったSMAPが消え、小粒な話題のみとなった。司会の嵐・相葉は自らのセリフの度に「さぁ」から始め、前半はこれでもかというほど焦りが伝わり、空回り感が否めなかった。出場歌手数を減らしたこともあって、冒頭からタモリ&マツコの小芝居を入れたが、着地点が見えず、間延び感もあった。ゆずの「見上げてごらん夜の星を」の前には永六輔と親交のあった黒柳徹子をゆずが訪ねるなど、ちょっとしたストーリーVTRがあったが、本来ならこれだけで数十分のコーナーが作れるレベル。紅白の事前番組では一部が流されていたが、別枠で見てみたい内容だ。数年前まで見られた曲紹介前の応援が復活傾向。随所に入った点は賛否がありそう。サプライズで期待された星野源登場時の「恋ダンス」への新垣結衣の参加がなく肩透かし。

 

<日テレ>絶対に笑ってはいけない【評価:★☆☆☆☆】
今回のテーマは「科学博士」。家族揃って時間つぶし的に見るにはもってこいだが、毎年言うようにDVD見ればというレベル。膨大な製作費がそこで回収されているからこそ、続いている。

 

15年=絶対に笑ってはいけない
14年=絶対に笑ってはいけない
13年=絶対に笑ってはいけない
12年=絶対に笑ってはいけない
11年=絶対に笑ってはいけない
10年=絶対に笑ってはいけない
09年=絶対に笑ってはいけない
08年=絶対に笑ってはいけない(山崎VSモリマン)

 

<テレ朝>くりぃむVS林修7時間クイズサバイバー 【評価:★☆☆☆☆】
いつものクイズをダラダラと長く流しているだけ。自転車をこいだ分だけ問題が見られるクイズでは、ホリエモンが激走。トライアスロンの出場経験もある意外な一面を見せた。

 

15年=くりぃむVS林修7時間クイズサバイバー
14年=くりぃむVS林修7時間半クイズサバイバー
13年=今年スゴかった人全員集合テレビ
12年=ドラえもん/お願い!ランキング
11年=池上彰学べるニュース
10年=池上彰学べるニュース
09年=ドラえもん/ビッグダディ
08年=ドラえもん/Qさま

 

<TBS>KYOKUGEN2016ボクシングW世界戦【評価:★☆☆☆☆】
毎度のことだが、ボクシングの世界戦とオフシーズンのメジャー選手の遊びの対決を同列に並べるのは無理がある。松山秀樹、石川遼のアプローチ対決は見応えがあったが、この2人が普通のマッチプレーをするところの方が見てみたい。2年連続となった魔裟斗は昨年の試合で底が割れていただけに、期待感は相当低かった。5Rで判定もなく勝敗が付かないルールでは緊迫感も低い。

 

15年=KYOKUGEN2015ボクシングW世界戦
14年=KYOKUGEN2014ボクシングW世界戦
13年=KYOKUGEN2013 井岡世界戦
12年=KYOKUGEN2012 史上最大の限界バトル
11年=たけしの勝手に国民栄誉SHOW
10年=大晦日だョ!全員集合/Dynamite!(石井VSバンナ)
09年=Dynamite!(魔娑斗引退、石井デビュー)
08年=ボクシング坂田戦/Dynamite! 

 

<テレ東>30秒後に見られるTV/ボクシング2大世界戦【評価:☆☆☆☆☆】
火曜日レギュラー番組を拡大しただけ。「30秒後に見られる」と言ってもそこに至るまでの前振りVTRが長く、内容も平凡。前番組の「にっぽんの歌」も2時間に短縮。来年は同局の名物になりつつある「路線バスの旅」をやってほしい。

 

15年=仰天パニックシアター/ボクシングW世界戦
14年=年忘れ!にっぽんの歌/ボクシング世界戦
13年=年忘れ!にっぽんの歌/ボクシングW世界戦
12年=年忘れ!にっぽんの歌/ボクシング世界戦
11年=にっぽんの歌/ボクシングダブル世界戦
10年=にっぽんの歌/カンブリア宮殿
09年=にっぽんの歌/ルビコン
08年=にっぽんの歌/ハッスル(泰葉)

 

<フジ> RIZIN【評価:★★☆☆☆】
昨年は10年ぶりに格闘技を復活させたフジは今年もRIZIN。超目玉不在の格闘技界だけに、過去の名前にすがらなければいけない。負傷欠場となった神取忍はその典型。超目玉になり得る吉田沙保里を担ぎ出せず、ライバルだった村田夏南子に中井りんをぶつけたカードは今後に可能性を感じさせた。ほかのスポーツと同様に女子選手を前面に出してライトファン層をつかむのであれば、中井りんはその存在になり得る。無差別級トーナメントは9月の予選から今回につながるが、1年間通しての筋立てが見えづらい。年間通してのプロモーショ
ンでないとキャラクターも確立されず、格闘技につきもののドラマ性が乏しい。そのあたりをフジの協力を得ながら、どうやって露出を増やしていくかが課題だ。

 

15年=RIZIN
14年=フェイス・オブ・2014/映画「ワンピース」
13年=2020東京五輪決定SP
12年=アイアンシェフ生対決スペシャル
11年=ものまね紅白歌合戦
10年=アンビリバボー2010
09年=アンビリバボー
08年=FNS2008年クイズ!(島田紳助司会)

 

【まとめ】
各局が2016年とほぼ同内容で落ち着いたが、どれも前年を越えるインパクトはなかった。大晦日に限らず、日ごろから長時間番組が当たり前になっているだけに、大晦日とはいえ、特別感は少ない。和田アキ子切りまでして「歌重視」のプログラムを進めつつある紅白がこの路線を続けていけるかがポイントだ。他局、特に格闘技系のフジとTBSは年間を通してここにつながるようなプロモーションを仕掛けてほしい。