昨日は有給休暇を取って、国立新美術館で開催中の「ピカソmeetsポール・スミス—遊び心の冒険へ」を鑑賞してきました。
六本木近辺に買物する用事があって、それだけでトンボ返りも勿体ないので、何か良さげな美術展あれば寄っていきたいなと検索して見つけたのが、パリ国立ピカソ美術館が所蔵する作品にインスピレーションを得たポール・スミス氏が会場のレイアウトを手掛けたというこの展覧会。
ちょっと粋な感じに心が引き寄せられてしまいました。

本展覧会は全展示室撮影可(動画撮影は不可)となっています。
遊び心満載で素敵な空間を私もいろいろ撮らせていただいたので、セクションごとにご紹介していきたいと思います。
00 トロンプ・レスプリ(精神を欺くもの)

牡牛の頭部
シンプルな壁に映える作品でした。この影の感じがいい!
でも、この作品は自転車のサドルとハンドルで構成されているんです。斜めから見ると、サドルとハンドルそのものだけど、観る者に錯覚を起こさせる面白さがありました。

男の肖像
先ほどのざわついたような派手さから一転、青くて真っ暗な部屋。そこに浮かび上がる男の肖像。
作品と共に、この空間がピカソの「青の時代」の憂鬱さを醸し出しているかのようでした。
03 バラ色の女性たち:《アヴィニョンの娘たち》への前奏曲

そしてまたまた一転。暗闇から明るいピンクの世界へ。
アヴィニョンの娘たちの習作が展示されている部屋ですが、ここまで展示室のレイアウトの変化が激しいと軽い没入感。ピカソの人生を追体験してるかのような感じになります。
04 キュビズムの実験室
こちらに展示されていたのは皆グレーやサンドベージュのような寂しい色彩の絵画で、パッと思い浮かぶピカソのキュビズム作品(それこそアヴィニョンの娘たちのような)とは異なっていた点が印象的でした。
05 アッサンブラージュとコラージュ

パイプを持った男
06 古典主義の画家

シスレー家、オーギュスト・ルノワールの《婚約者たち》に基づく
07 子ども時代
このセクションが一番好きでした![]()

トラックの玩具で遊ぶ子ども

アルルカンに扮したパウロ
説明は端折っちゃいますが、効果的というか、なんとも絶妙な場所に展示されていて、存在感はこの展覧会No.1でした。

人形を抱くマヤ
ここで、このマヤを見れるとは思ってなかったので私的には嬉しいサプライズでした![]()
08 闘牛
闘牛…だから真っ赤な部屋、、、

『ラ・タウロマキア(闘牛術)』のための挿図

牡牛の頭部
09 ストライプ

読書

帽子をかぶった女
マリー=テレーズとドラ・マールですが、2人の特徴なのでしょうね、マリーが丸みを帯びた曲線で、ドラは鋭角で描かれることが多いので、この時期の作品はモデルが誰なのか分かりやすい!
ピカソがミューズとしてそれぞれに求めていたものも感じ取れて興味深いです。
10 戦時中

室内のフクロウ
青の時代とはまた違う、暗さと虚しさの重苦しい時代…
11 一点もの

陶器が9点。
ユーモラスで色彩豊かな器たち。一番右の太陽のお皿は普通に使えそう(笑)
12《草上の昼食》
マネの《草上の昼食》の再解釈ということでピカソが手掛けた油彩やデッサン、厚紙の模型等が展示されていました。
展示室の壁はもちろん、緑一色!
13 ピカソのボーダーシャツ

ピカソと言えば、このポートレート写真のようにボーダーシャツ姿が有名かなと思いますが、戦後メディアが形づくったピカソ像とのこと。
天井にはボーダーシャツが沢山吊り下げられていた(笑)
14 晩年:1969-1972

座る老いた男
そういえば晩年のピカソってほとんど知らなかったので、今回3点出展されていましたが、観ることができて良かったです。
この『座る老いた男』は制作されたのが1970年9月26日—1971年11月14日のようです。
日付まで分かっているのもすごいけど、ピカソは1973年に91歳で亡くなっているので、ほんとに生涯画家として生き続けていたのだなあと感慨深いものがあります。
15 展覧会のピカソ
ポンポン帽子と柄ブラウスを着た女の肖像
最後のセクション。
1901年パリ初個展から1970年のアヴィニョンでの個展に至るまでの展覧会ポスターで埋め尽くされた部屋になっていました。
これは圧巻![]()
本展は出展数が80点ほどでそれほど多くないものの、各セクションのレイアウトと一体となって楽しめる構成になっているので、満足感も高めな展覧会だったように思います。(作品多すぎると疲れちゃうので、私的にはこれくらいがちょうどよいのかも?)
あと前にも感じたのですが、◯◯美術館展といういいトコ取りな展覧会も好きですが、1画家に絞った回顧展のようなものが見応えがあって鑑賞後の余韻もあって好きですね。(藤田嗣治やカイユボット展など良かったです)
なので、今回ピカソを観に行って、また一つ良い思い出になりました






