夕方、家に帰る途中、道路に仰向けになって、体を上下に動かして
一見、痙攣?してるのか???というような男性を発見。
顎をあげて、頭頂部が地面に・・といっても、リュックを背負っていたので
ちょうどリュックが頭に当たっていて、頭をアスファルトにこすり付けてはいない。
口からも、唾液のようなものを流していた。
たぶん、日本なら、
いや、ここでも彼がケニア人じゃなければ、助けるかもしれない。
インド人だったり、白人だったら、車を止めるだろう。
だけど、ケニア人だったので、少しスピードを緩めて
窓から眺めたけど、スルー。
ひどい人だなーって思うかもしれないけど、ここはそういう国。
その親切心があだになることが多々ある。
車を止めて声をかけたとたん、周囲から強盗が出てきて、カージャックされたり
襲われたり。
赤子を抱えて、女性が倒れているから、車を止めたら襲われたとか。
よくある手口なのです。
でも本当に病人だったら?
見てみぬふりをして、ほんとうに死んでしまったら?と、心配にもなります。
だけど、周囲にはケニア人の歩行者もいるわけだし
みんなも覗き込むだけで、スルー。
変に関って、病院に連れて行っても、ここはお金を支払わないと
診てくれない。
車に轢かれた猫を拾って、病院に連れて行ったら
自分がお金を支払わなくちゃならくなるっていうのと似てるのかもしれない。
こういう国で道端で病気になって倒れることって、危険だなと思った。
日本なら絶対に救急車を呼んでくれるはず。
誰もこの倒れてる人を助けることで、強盗にあうかもとか思わないはず。
本当に病気で倒れても、誰も助けてくれない国。
それよりも、そんな場所で倒れていたら携帯電話と現金とか盗まれちゃうからね。
交通事故にあって倒れている人から、靴やら金銭を盗んでしまう国。
良心の呵責とかないのかしら?
今までも何度か道端で倒れている人を見たことがあるけど
彼らは本当に病気だったのかなー?
翌日、遺体も転がっていないし、やっぱり嘘だったのか?
私は、まだ日本人なので、やっぱり救えることが出来る命だったのでは?と
ちょっと考えてしまう。
ひまりんが、 「あれは強盗だよ、とまったら危ないよ、ママ」って。 ←さすがのケニア育ち
「こういう国だからとまらないだけだからね。これが日本だったり、他の国だったり
あれが白人だったりしたら、救急車を呼んだり、すぐに病院に運ぶんだからね」と話しておいた。
こういう国で育つと、スルーするのが当たり前と思っちゃいそうで怖いわ。
そういうところ、寂しい国だなと思う。