「なにくそ」という言葉は、漢字では「何苦礎」と書くのだそうです。どのような苦であっても、それを礎(いしづえ)にすることで乗り越えていくという、これは決意です。前向きなのです。
ストレスと言われるようになりましたが、もともと日本語にストレスという言葉はありません。我が国では、その言葉に近いものを「試練」と呼んでいたのです。
少し考えたら誰にでもわかります。ストレスは圧力であり受動的です。試練はそれを乗り越えようとする力で能動的です。
我々日本人は、ちょっとやそっとではくじけたりしないのです。「何苦礎」の精神は、そこにあります。