前回は行った際の時間や、お金のことを書きました
今回は、感想など振り返ってみたいと思います。(小学生レベルの作文です)

まず、浜松市から珠洲市への道中
高速道路の無料化措置を利用させてもらったので、好きなラジオを聴きながら
ひたすら夜の高速道路を走るという、ある意味快適な旅でした。
高速道路に乗る時は、ETCを使わないレーンから普通に流入します。
流出する時は、係員さんがいるので証明書を渡すのみで割とスムーズでした。

七尾市を超えて、のと里山海道に入るとあちこちが工事中
速度的には自動車道ということで、平均すれば結構出せるのですが
ところどころでクランク状の所があります。
石川県さんによると、5月時点では金沢方面から能登方面のみの一方通行ですが、7月には 1番激しい一箇所を除いて対面通行になる予定みたいです。

珠洲市に入る頃には空が明るくなり始めてきたため、一箇所くらい観光地巡りをしたくて見附島へ立ち寄ってみました。
ネットで動画が出回っている通り、地震の際に崩壊してしまいました。
幹線道路から、見附島への道は液状化のためマンホールが道路から突き出ているスーパーマリオのような風景…
路面も走行に支障はないものの若干砂混じりのままでした。

ボラキャンすずでの集合時間にはまだ時間があったため
事前の情報で、トイレが24時間使える道の駅すずなり館さんで仮眠をとらせてもらいました
6時過ぎから、バスがやってきたり、他の車の動きが多くなってきたので僕も朝食と身支度をすませ
ボランティアでトラックを使うことを想定して、営業しているガソリンスタンドを探すことにしました。
Googleマップでは、営業時間などが書かれているお店でも
メーターなどが傾いていたり、もしかして地下タンクも損傷を受けているのではと思えるような
下からの突き上げで車が入れない程の損傷があるガソリンスタンドもありました。
一応、ガソリンスタンドは建物が頑丈で不燃構造だから地震の際も安全ということになっていますが
地面そのものが動くような規模の地震になると、「万全」とまでは言い切れないのかもしれません。

ボラキャンすずでは、同じ苗字の方が責任者だったり
なぜか僕のニックネームを知っている方がいて気さくに呼んでもらえたため
初めての地震ボランティアでしたが緊張がずいぶん解れました。

キャンプ場から、現場となる折戸町木ノ浦海域公園付近までは
崖が崩壊した道が続き、敷き鉄板による応急通行という感じですし
自動車より大きな岩が道に迫っている箇所もありました。
もちろん、道路脇では復旧工事をしているので今後は改善されていくとは思いますが
梅雨などにより、法面崩壊は起きそうな場所も複数あります。
その際は、再び孤立集落になるのではないでしょうか

海岸が見える道に出ると、テレビやネットで見た通り
隆起によって海岸が結構沖まで白くなり、波打ち際が遠くなってしまっています

「砂浜さえ戻れば…」
まもなく90歳という年齢を聞いてびっくりするほどシャキシャキ働く、その方は、まだ道が通っていなくて山道を這う様に嫁いだという、若い頃からのお話を聞かせてくれました

そのお宅は、民宿を営んでいた方で、海岸は元々砂浜で夏などは海水浴客で賑わっていたそうです。津波で砂がゴッソリ持って行かれてしまい、ごつごつとした岩の海岸になってしまいました

地震の後、能登を離れて避難していたのですが、ボランティアが来るという事で立ち会うために久しぶりで自宅に戻ってきたとの事
普段は水道工事をされている息子さんが資材を取りに戻る事はあるようですが、お正月の地震以来、電気屋さんや土木・建築屋さんなどインフラ系のお仕事をしている方は自宅をかえりみる暇もなく働き続けているそう

役所の職員さんや福祉関係の仕事の方も、地震前に住んでいる若い人は街に欠かせない仕事に就いているから、色んな手続きをしなければならないけど、とてもそんな暇はないとおっしゃっていました

これも、解体などが進まない原因のひとつかもしれません

この日の午前中は、このお宅とそのご近所の災害ゴミをトラックに積み込み運ぶ作業で、仮置き場と何度か往復しました