午前中のお宅でお話を聴くのに夢中になりすぎ
お昼ご飯はトラックで災害ごみを運びながらとなってしまいました。
でも、それだけ惹きつけられるお話がいっぱいでした。

ぱっと見は、屋根や壁が傷んでいなくても
瓦の下の防水層が痛んでしまったお陰で、民宿で使っていた大量のお布団や客室の畳が
水を吸って、数ヶ月の間に腐り始めていました
やはり、大きなダメージを受けた建物は、なるべく初期にブルーシートなどで応急措置は必要ですね

午後は、納家が倒壊してしまったお宅
壊れた壁を解体して、中にあるものを住んでいる方が取りに行けるようにする作業
たぶん、ボランティアセンター経由では受け付けないような少しハードな内容でした

チェーンソーを持っている方や、僕が持っていった大きなハンマーやバールが役に立ちました
バールで重量物を移動させる事は仕事でやっていましたし、家具をバラす程度は経験がありましたが
梁や柱を解体する経験は初めてでした
長さも大切ですが、破壊ではやはり重さはチカラ
パイプではなくて、中実ゆえにハンマー的な使いかたもできるバールは強いと改めて実感しました

そんな作業をおわり、キャンプ地へ戻ると
生活水準を向上させようと、洗濯機を設置したいが
その排水をできる限り土壌の力を利用して浄化したいという相談が…
すでに、器用な方がある程度配管をしてくれてありましたが、糸屑やゴミなどを分離したい
ということでしたので、廃材を利用してできそうな
洗濯機との落差を利用した水流による遠心分離と比重分離を組み合わせてお話してみました

本来なら、そのまま翌日に作業して分理想を作ってしまう予定でしたが
高速代無料化のため、珠洲市のボランティアセンター案件の活動が必要だったので
担当の小林さんには申し訳ないですが、雑なイメージ図のみをお渡ししてごめんなさいしました

ちょっとバタバタしつつ、自衛隊さんのお風呂をもらい
近隣テントの方にお誘いしてもらい、BBQでよるをたのしみました

というわけで、2日目の活動
ボランティアセンター案件で、狼煙町のほうのお宅から災害ごみを搬出しました
伺ったあたりは、津波が港にはきたけど、宅地の方には来なかったとのこと
お隣さんは家が豪快に倒壊していましたが、住んでいた方は
運よく冷蔵庫が梁などをささえたお陰で無傷!

津波警報のサイレンが鳴り響く中、ご近所さんが協力して救出されたそうです
やはり、普段からのご近所付き合いは大切ですね

2日目の午後は、倒壊したブロック塀を技術系のNPOさんが細かく割ってくれてあるので
それをフレコンバックに詰め込み、災害ごみの集積所へ運ぶという作業でした

2tくらいのユニック車があればかなり効率が良いですし
もっというとフレコンバックへ入れなくても、ダンプで受け入れてくれたら
圧倒的に早いと思うのですが
業者以外の人は、この方式を指定されているそう

自治体の方は、東日本大震災や熊本も含めて事例を研究してもらい
どこをごみの集積所にして、どんな形で受け入れるのか
あらかじめ計画しておいておいて欲しいと感じました

キャンプ地にもどり、名残惜しくもごあいさつをして
個人的に気になっていた三崎町の辺りをぐるっと周り、珠洲市を後にしました

残念だったのは道の駅などが時短営業でお土産を購入できなかったこと
とはいえ、心にいっぱいお土産をもらったのでヨシとします

乱文を読んでくださった方ありがとうございました
前回は行った際の時間や、お金のことを書きました
今回は、感想など振り返ってみたいと思います。(小学生レベルの作文です)

まず、浜松市から珠洲市への道中
高速道路の無料化措置を利用させてもらったので、好きなラジオを聴きながら
ひたすら夜の高速道路を走るという、ある意味快適な旅でした。
高速道路に乗る時は、ETCを使わないレーンから普通に流入します。
流出する時は、係員さんがいるので証明書を渡すのみで割とスムーズでした。

七尾市を超えて、のと里山海道に入るとあちこちが工事中
速度的には自動車道ということで、平均すれば結構出せるのですが
ところどころでクランク状の所があります。
石川県さんによると、5月時点では金沢方面から能登方面のみの一方通行ですが、7月には 1番激しい一箇所を除いて対面通行になる予定みたいです。

珠洲市に入る頃には空が明るくなり始めてきたため、一箇所くらい観光地巡りをしたくて見附島へ立ち寄ってみました。
ネットで動画が出回っている通り、地震の際に崩壊してしまいました。
幹線道路から、見附島への道は液状化のためマンホールが道路から突き出ているスーパーマリオのような風景…
路面も走行に支障はないものの若干砂混じりのままでした。

ボラキャンすずでの集合時間にはまだ時間があったため
事前の情報で、トイレが24時間使える道の駅すずなり館さんで仮眠をとらせてもらいました
6時過ぎから、バスがやってきたり、他の車の動きが多くなってきたので僕も朝食と身支度をすませ
ボランティアでトラックを使うことを想定して、営業しているガソリンスタンドを探すことにしました。
Googleマップでは、営業時間などが書かれているお店でも
メーターなどが傾いていたり、もしかして地下タンクも損傷を受けているのではと思えるような
下からの突き上げで車が入れない程の損傷があるガソリンスタンドもありました。
一応、ガソリンスタンドは建物が頑丈で不燃構造だから地震の際も安全ということになっていますが
地面そのものが動くような規模の地震になると、「万全」とまでは言い切れないのかもしれません。

ボラキャンすずでは、同じ苗字の方が責任者だったり
なぜか僕のニックネームを知っている方がいて気さくに呼んでもらえたため
初めての地震ボランティアでしたが緊張がずいぶん解れました。

キャンプ場から、現場となる折戸町木ノ浦海域公園付近までは
崖が崩壊した道が続き、敷き鉄板による応急通行という感じですし
自動車より大きな岩が道に迫っている箇所もありました。
もちろん、道路脇では復旧工事をしているので今後は改善されていくとは思いますが
梅雨などにより、法面崩壊は起きそうな場所も複数あります。
その際は、再び孤立集落になるのではないでしょうか

海岸が見える道に出ると、テレビやネットで見た通り
隆起によって海岸が結構沖まで白くなり、波打ち際が遠くなってしまっています

「砂浜さえ戻れば…」
まもなく90歳という年齢を聞いてびっくりするほどシャキシャキ働く、その方は、まだ道が通っていなくて山道を這う様に嫁いだという、若い頃からのお話を聞かせてくれました

そのお宅は、民宿を営んでいた方で、海岸は元々砂浜で夏などは海水浴客で賑わっていたそうです。津波で砂がゴッソリ持って行かれてしまい、ごつごつとした岩の海岸になってしまいました

地震の後、能登を離れて避難していたのですが、ボランティアが来るという事で立ち会うために久しぶりで自宅に戻ってきたとの事
普段は水道工事をされている息子さんが資材を取りに戻る事はあるようですが、お正月の地震以来、電気屋さんや土木・建築屋さんなどインフラ系のお仕事をしている方は自宅をかえりみる暇もなく働き続けているそう

役所の職員さんや福祉関係の仕事の方も、地震前に住んでいる若い人は街に欠かせない仕事に就いているから、色んな手続きをしなければならないけど、とてもそんな暇はないとおっしゃっていました

これも、解体などが進まない原因のひとつかもしれません

この日の午前中は、このお宅とそのご近所の災害ゴミをトラックに積み込み運ぶ作業で、仮置き場と何度か往復しました
5/1,2と珠洲市のボランティアへ行ってきました

4/30に仕事を終え、ジャパンレンタカーさんで1tトラックを借りて荷物を積み込み
初めて乗るトラックのため、燃料系の減り具合と走行距離の感覚が分からず、20Lの携行缶を持参した上で割とこまめに給油しながら石川県へ向かいました。

まずは、ガソリンスタンドや途中の立ち寄り時間から振り返ってみます

4/30
22:20 英和エネルギー浜松インター136 (20L)
【浜松市界隈で夜間に携行缶への給油ができるお店】

23:50 美濃加茂SA(7.35L)
5/1
1:00 ひるがのSA(12.79L)
2:25 能越上りPA
3:00 七尾警察署付近
4:00 道の駅桜峠
4:45 珠洲市見附島
5:14 道の駅すずなり館
【仮眠、朝食】
目の前のJAーSSさんが 7:00になっても開店しなかったため
他のガソリンスタンドを目指して移動
7:20 ENEOS 珠洲SS(21.8L)
【朝到着でボランティア活動する場合の給油は7:00から営業しているここ一択かも】
7:30 ボラキャン珠洲到着<往路合計:42L>
ボランティア活動
5/2
17:50 COSMO 珠洲飯田給油所(10.4L)
【珠洲市の災害ボランティアセンターから近く作業後の給油に便利】
20:00 イオンかほく
【高荷さんのライブをBGMに高荷さんファン仲間のワテさんとミニお茶会】
0:02 Apollo 新津幡SS(6.09L)
【高速道路に乗るがPAにて仮眠】
5/3
6:00 ぎふ大和PA出発
8:45 帰宅 携行缶より給油(20L)
11:27 太陽鉱油 浜松インターSS( 7.09L)
12:00 ジャパンレンタカーにトラックを返却

今回の費用
レンタカー 18400円(タウンエース72時間)
ガソリン 15513円(往復と現地活動)
宿泊費 500円
高速道路通行料金 減免制度により0円
<合計:34413円>

ここで、トラックをレンタルした理由
1)過去に経験した水害の片付けで、小回りのきくトラックやダンプがとても役に立った
2)自家用車はスペアタイヤが搭載されておらずパンク修理キットのため、荒れた路面による側面パンクでは自走不可となってしまう
3)12月に自家用車の足回りを交換したばかりなので、凸凹の激しい道をはしって再びショックを痛めるのが嫌だった