パンツがない | 誰にも言えず綴る

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余命宣告された夫は2023年8月、逝ってしまいました。これからどう生きていこうか…。

死別シングルになって
平和な我が家。

以前と何も変わることなく
穏やかに過ごしているけど、

ふとした拍子に思い出す

モラハラ夫の強烈な思い出。


お風呂から出て

腰にバスタオル巻いただけの姿で

鬼の形相で仁王立ちしてたな。


パンツが出てないよ!


その姿でちゃちゃっと2階に上がってパンツ穿けば全て収まるのに

そういう優しさは全然持ち合わせてなかった。


結婚してからずっと

お風呂上がりの夫の下着とパジャマをセッティングするのは私の仕事だった。


何でこんな仕事を課せられたのか?

今となったら納得いかない。


人間だから忘れる時もある。

だけど夫はいちいち

パンツないよと怒ってきた。


私は

すいませんとまず謝って

急いで2階からパンツを持ってくる。


まるで召使いだったなと

今になって思う。

こんな夫婦関係おかしいだろ?


うちは息子も同居なので

似たようなパンツ使ってるから

たまに間違えて息子のパンツが

夫のドレッサーに入ってたりして、

うっかりしてたら、


またまた鬼の形相で、


〇〇(息子)のパンツが入ってるよ!

と怒ってきた。


自分の下着くらい

自分で管理したらいいのに。


死別後、

自分以外の下着を管理する仕事が無くなり

ストレスフリーになれた。


こうして

溜まってたストレスが

消えていくと

体が喜んで元気になっていくのが

自然と感じる。


一方で

夫も今頃はあの世で

思い通りにならない妻に苛つくストレスから解放されて

いきいきしてるかもね。