八方塞がり | 誰にも言えず綴る

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余命宣告された夫は2023年8月、逝ってしまいました。これからどう生きていこうか…。

重苦しい毎日を何とかしたい、
夫の体調を良くしたい、
闘病生活にピリオドを打ちたい。

定年後の生活、
こんなはずじゃなかった。
こんな生活、望んでない。

贅沢は言わない。
人並みの人生でいい。
ただただ、夫を助けて欲しい。

今年になって
大きな神宮で八方塞がりの厄除け祈祷をしてもらった。
初めての体験だった。

夫は抗がん剤治療で入院中だった。


私は1人
新年の空気がまだ濃く残る神宮に赴き、
神様にすがった。

そして
八方塞がりの年は
夫の死を機会に、
淀んでいた時の流れが
サラサラと流れ始めた。

気が滞らず広がり澄み渡っていく感覚を
私はひしひしと感じていた。
悲しい結末からの
新しい道筋が私の前に現れた。

八方塞がりから抜けた感覚。

だけど

夫の死という悲しい出来事は

避けたかった…

閉塞感からは解放されたけど

その代償なのか、

夫は呆気なく逝ってしまった。


あの時にいただいた御札と、

今年の3月に夫がいただいた癌封じの御札、

まだ手元に残っている。

来年、

お焚き上げしていただかないと…。


いつまでも

置いておいても仕方がない。



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