夫とよく観ていたから、
今年は…と思うと気持ちが沈む。
結婚生活36年…いろいろあったけど、
平穏な生活に安堵していた。
何よりも、健康第一、
体さえ元気ならなんとでもなると
思っていた。
あれこれ辛いことも多かったけど、
気持ちを一緒にしてスポーツ番組を観た事を、
これからも思い出すんだろうな。狭いアパート住まいの時は、
テレビが1台しかなくて、
嫌でも同じ番組を観ていたけど、
家が2階建てになって、
テレビが2台になると、
夫がニュースステーションを観る時間帯に、
どうしても観たいドラマがあったので
2階のテレビで観ていたら
…すごい怒られた。夫婦が揃ってる時間に、
別行動するなんて夫婦じゃない。
これからは同じテレビ番組を観るように❗信じられない人もいるかもだけど、
本当の話。
それからは、
私は観たくもないつまらないニュースを聞き流す生活を送るようになった。
どうしても観たい番組は、夫が帰ってこない時間に録画で観た。
私の仕事は夕方からで、
お昼は比較的自由だったから。
仕事がない日も夫の帰りがかなり遅いから、
ドラマの1本くらいは観れた。
夫はニュースばかり観ていたけど、
スポーツのイベントは、
比較的進んで観てくれたので、
一緒に観てた番組の1つが世界陸上だった。
だから今年も観ると、
夫は隣にいないんだと痛感してしまう。
今の夫はただベッドに横たわって、
流しっぱなしのテレビを観てるのだろうか…。
音だけ聞いているのだろうか…。
がんという病気が本当に憎い。
こんなに人の人生を変えてしまうんだ。
こんなに関わる人の生活も変えてしまうんだ。
どうか、
がんと闘ってる方々が穏やかな日々を送れますように。
支えるご家族の皆さんのお気持ちが少しでも楽でありますように。