過去の話⑪ | 誰にも言えず綴る

誰にも言えず綴る

余命宣告された夫は2023年8月、逝ってしまいました。これからどう生きていこうか…。

順調なら予定通りに抗癌剤治療のはずだった。
夫は治療どころか、
即入院になってしまい、病棟に消えてしまった。


看護士さんから

この後先生から説明があるので残っててくださいと言われる。
お昼挟んじゃいますが大丈夫ですか❓と聞かれたので
大丈夫ですと答え階下のコンビニで軽く食べたが、ただ物を口に入れてる作業でしかなかった。

面談室に夫が来る前に
私と先生だけの時間があり、

何か少しでも異変があれば早めに連絡して欲しいと言ってたんやけど、

本人どうしても抗癌剤やりたいから
やせ我慢してたんやな…。
同じ状態で僕の受け持ち患者さんが
つい先日亡くなったばかりなんや…。

もう2人も死んどるし…。


正直言って危ない状態、
50%の割合で死んでもおかしくない状態…。

夫は、
抗癌剤の副作用からの
間質性肺炎になってしまっていた。

やがて部屋に入ってきた夫は
車椅子に酸素ボンベだった。

治るぞ❗と気を吐いてた姿は

幻だったのか…。

夫の変わり果てた姿を目の当たりにして

私は混乱し、

どうやって運転して帰ったのか記憶にない。

運転しながら、

嘘だ❗嘘だ❗と呟き続けていた事だけは覚えている。


50%、2人に1人…。

息子たちに今の夫の状態を話し、
呼吸器外科の手術で完治したと信じている夫のお兄さんに約2年ぶりに連絡。

お兄さんは電話口で泣いていた…。