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理佐said
『 理佐 、一緒に帰ろ 』
足を怪我してしまったせいか
愛佳が 私の教室まで迎えに来てくれた
「 ひとりで帰れるのに 、」
『 いいじゃん 。一緒に帰りたいから 』
なんて言って にこっと笑う愛佳に
ドキっと してしまう
「 だに ばいばい 」
そう言いながら 織田奈那に手を振ると
にやにやしながら 手を振り返してくる
『 初めてだね ? 一緒に帰るの 』
「 一緒に登校したことあるじゃん 」
『 それとこれは 別 』
何が別なのかよく分からないけど
一緒に 帰っている事が嬉しすぎて
心臓が爆発しそうだ 。
「 今日 ご飯何 ? 」
『 何がいい ? 』
「 … 焼肉 」
そう言うと " 理佐らしい " なんて
笑ってくるから つられて笑ってしまった
『 あ 、笑った 』
「 ふふ … え ? 」
『 ずっと 浮かない顔してたから
元気ないのかなあ って 思って 、』
そう言いながら 少しずつ近づいてきて
私の頬に 愛佳の両手が触れて
『 理佐の笑顔 好きだよ 』
って 言ってきた 。
ああ 、何言ってくれてるの
私 絶対今顔赤いよ 真っ赤だよ
恥ずかしすぎる …
「 … 愛佳 嫌い 」
そう言い 早歩きで愛佳を置いてく 。
『 顔 真っ赤なのに 。素直じゃないね 〜 』
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