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理佐said
『 先生 〜 ? … 居ない 、』
保健室に着いたけど 先生は居なくて
愛佳が 手当てをしてくれた
『 ちょっと 染みるけど我慢してね 』
「 いった 、」
『 あ 、ごめん 』
愛佳は " うわ 、痛そう " なんて言いながら
優しく ガーゼを傷口に当ててくれた
「 ありがとう … 」
『 いいえ 。先生くるまで 理佐は待ってて 』
「 え 、でも 授業が 、」
『 その足で どうやってするの ?
ね ? いいから 座って休んでなって 』
そう言われ 先生を待つことにした 。
『 じゃあ 、私は戻るね 』
にこって笑って 手を振りながら
保健室を出ていく愛佳 。
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『 あら 、渡邉さん ! じゃなかった
今はもう 志田さん だったわね 。』
「 いえ 。渡邉で大丈夫です 」
数分たって 保健室の先生が帰ってきた
『 それ 、誰が手当てしてくれたの ? 』
「 あ … 愛佳 です 、」
『 志田さん 来てたのね 〜 、ふふ 』
なんて にやにやし始める先生
… 先生も 愛佳ファン ?
まあ 、モテるからしょうがない 。
『 あ 、そう言えば覚えてる ? 』
「 え … ? 」
『 ちょうど 1年前くらいかなあ 、
あなたが誰かに押されて転んだ時のこと 』
覚えてる 。
女の子が 集まってて 、
その中のひとりに 押されて転んだ 。
その時 足首を捻挫して立てなかった時
ひとりの女の子が お姫様抱っこで …
「 え … まさか 、」
『 その時も 志田さんが
ここまで連れてきてくれたのよ ? ふふ 、』
愛佳が … ?
じゃあ さっき懐かしい感覚があったのは
1年前も 愛佳が運んでくれたから ?
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