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  理佐said





『  理佐  …  』

「  だに  、ほら早く帰ろ ?  」

『  え  、あ  …  うん  』


   私は  見たくないものを見てしまった 。

   だには 見せないように 私の目を
   手で隠してくたけど 見えてしまった  


「  …  ありがとう  、でも 大丈夫だから 」


   そう自分に言い聞かせなきゃ
   きっと 泣いてしまうと思った  。

   愛佳が優しいのは いちばん 知ってる
   だから みんなにモテることも  …

   恋人がいても 可笑しくないのに
   すこし 期待している自分がいた


「  だに  、また明日ね  」

『  帰ったら  電話する  ? 』

「  …  する  」


   そう言うと  "  わかった  。じゃあ また  "
   って 言いながら  帰っていった  。

   だには 私が落ち込んだりしていると
   必ず電話してくれて 励ましてくれる


「  はあ  …  」


   愛佳の顔をみたら  思い出して
   きっと 泣いてしまうと思い 
   部屋に閉じこもることにした



   コンコン



『  理佐  〜  ? 居るの ?  』


   愛佳の声  …


『  ねえ  、理佐  ?  』


   私の事は  ほっといてよ  …


『  ご飯  …  ここに置いとくね  、』


   そう言って  下へ降りていった  。



   ガチャ


   部屋のドアを開けると  床には
   愛佳が作ってくれたご飯が置いてあった

   どんだけ 優しいの  …


「  もっと すきになっちゃうじゃん  …  」


『  …  理佐  』


   え  、何でいるの
   下に降りたんじゃないの  ?

    もしかして  …  今の聞かれてた  、?



『  好きな人でもできたの ? 』

「  そうだとしたら 愛佳はどう思うわけ ? 」

『  …  嫌  、かな  。』


   っ  …   なんで  、
   どうして  嫌 かな  なんて 言うの  。


「  あっそ  」




   バタン  




   "  あっそ  "  って 言ったすぐに
   愛佳の顔も見らずに 部屋に入ってしまった


   はあ  、私って ほんと可愛げないなあ





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