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   理佐said




    何で  愛佳がここにいるの  ?
    学校行ったんじゃないの  、



  『  理佐 大丈夫  ? 』


  「  うん 、なんとか  …  」



    愛佳は 不安そうな顔をして 近づいてきた



  『  だにから 早退したって聞いた  』


    ああ  、だにとは 幼なじみなんだっけ


  「  でも  何でここに居るの  …   」


  『  心配だからに決まってんじゃん
      聞いた瞬間 飛んできたよ  。』


    そう言いながら  床に座り
    また不安そうな顔で 私を見つめてくる


    …  そんな顔しないで  、



 「  私は大丈夫  、」


 『  薬は ? 冷えピタ貼る ? お粥は ? 』

 
   なんて  慌てて聞いてくるから
   ほんとに心配してくれてるんだなあ … 
   って  嬉しくなった  。


 「  落ち着いて  、寝たら良くなるよ  」


 『  そっか  …  じゃあ 、眠くなったら寝てね  
     なんかあったら 言って ? ここに居るから 』



   愛佳は  いつも優しい  。

   その優しさは 私だけじゃなくて
   他の子にもだと思うと すこし胸が痛くなった  




 「  なんで そんなに優しくするの  、」


 『  決まってんじゃん  、そんなの っ  …  
     いや 、何でもない 。冷えピタもってくる  』



   愛佳は  なんて言おうとしたの ?

   何故か気になってしまう私がいる  、




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  「  …  っ  、 」



    いつの間にか寝てしまった  。

    おでこには  冷えピタが貼ってあって
    きっと 愛佳が貼ってくれたんだろう  、


    今の時刻は 、 PM  5:38    

    あれから ずっとここに居てくれたのかな  …



  『  あれ  、 理佐 起きたんだ  』


  「  うん  …  あれから ずっとここに居たの? 」


  『  当たり前じゃん  』


    その言葉を聞いて 胸が熱くなる  。



  『  理佐  、熱測って  』


    そう言われて 測ると  37度で 下がっていた  。



  『  はあ  〜  、下がってよかった  …  』


    そう言いながら  にこっと笑う愛佳  
    "  ゼリー持ってくるね  " と言い 立とうとする
    愛佳の 腕を とっさに掴んでしまった  。



  『  …  り 、さ  ?  』


  「  あ  、ごめん  …  」



    愛佳の 腕を掴んだ手を離すと
    "  待ってて  "  と 下へ降りていった  





    一瞬  、行かないでほしい と 思った  。







    ああ  、気づいてしまった  。








    私  、愛佳の事 好きなんだ







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