会社の飲み会に誘われ、参加した。

偉い人が拠点に訪問してくると、必ず懇親会なるものを開催する。まぁご機嫌伺いのようなものだ。幹部秘書に予定を確認し、就業後帰宅・移動となっている場合は、そのまま帰らせるわけにはいかない。


私の担当上司:「今回の場合、言い出さなあかんのは俺やんな?」

私:「そうですね〜、お誘いはしてみた方がいいですね。」

ということで今回は私とボスが空気を読み、懇親会セッティングの役回りを引き受けた。

お声をかけた途端、幹部は待ってました!とばかりに快諾。いそいそと新幹線移動を取り止め、宿泊に変更。飲む気満々である。

危ない危ない。気が回らずスルーしていたら、えらいことだった。出張先での飲み会セッティングまで気を回してこそが、秘書なのだ。


無事1次会が終了し、当然の流れで2次会のスナックへ移動。ここで、昭和歌謡を大絶叫する酔っ払いのオッチャンなるものを、人生50年生きてきて初めて目にした。私も家族も飲めない体質なので、自身が乱れた経験もなく、周囲がヘベレケになるような飲み会には、参加したことすらなかった。

役職も何も気にせず、ノリノリでB’zやチャゲアスのど定番曲を叫びまくる。会社での姿とのギャップがあり過ぎて、口あんぐりである。


管理職ストレス世代のオッチャン達。今現在の経営状況悪化を打破するべく、一生懸命働いている。

あ〜、こうやって本音を曝け出してぶつけ合って、人間関係築いているんだな〜。飲み会って大事なんだな〜と妙に納得した。


専業主婦を否定はしないが、外で仕事をすることがいかに自分にとって大事かを感じるのは、こういう時だ。夫以外の一般的な50代男性の姿を理解できる。結果、日頃の不満で曇りまくった色眼鏡が、少しクリアな状態になり、夫を冷静に見ることができる。自分の理解可能な範囲が広がり、寛容になれる。


タバコの煙にまみれ、酔っ払いの絡みに付き合い、完全に音程を外したオッチャンらの熱唱に手拍子で応えながら、この歳になってまた少し理解できることが増えた。

度々飲み会に参加して羽目を外すのも、お金を散財するのも、まぁ、50代が生きていくのに必須なのかもしれない。