この4月から無事就職する予定の息子。勤務地が東京に決まった。大学の単位もフルで取得し、卒論も提出済み。残す行事は、3月の卒業式のみとなった。男子の卒業式は、成人式の際にオーダーしたスーツ一式を着用するのみでOKなので、何とも楽である。

ただ4月1日の入社式までに、住居を探し、引越しを段取りし、転居を済ませておく必要がある。もう2月の半ば。なかなか忙しい。

大学生活4年間、たっぷり時間があったはずだが、今になって身体のメンテナンスをと焦っている。社会人になったら早々休みが取れなくなるだろうということと、親の庇護のうちに治療を受けておくという思惑だ。まぁ、親からしても賢い選択だと納得している。

先日スノボに行った際、転んだ拍子に肩を脱臼したのがメンテナンスのスタート。脱臼は小学生の頃から何度も繰り返しており、もういよいよ手術のタイミングであった。何とか2月中にオペを済ませてリハビリを1ヶ月。もう、ギリギリのタイムスケジュールである。

オペの段取りをし検査を受けつつ、入院までに海外旅行と国内旅行をこなし、帰宅した翌日に滑り込みで入院。

退院後、動けず遊べない安静期間を利用して、親不知を4本抜く。更に視力検査をし、コンタクトとメガネを新調しておく予定。


本日は肩をコルセットで固定したまま、東京まで部屋探しに出掛けて行った。本日中に内見し、決めてくる予定。入居日が決まらなくては、引越し業者の予約も家電や諸々の購入が進まない。

気は焦るが実際出来ることは限られており、とりあえず順番通り1つ1つ取り掛かるしかない。


大学生活に係る費用は4年分算段して覚悟していた。そこまで頑張れば就職!!と漠然とイメージしていたが・・・。考えてみれば、就職の際の独り立ちも資金は親持ちなのだ。内見費用、礼金、引越し代は会社から支給されるそうで有難いが、独り立ちさせるのは、実際そんなもんじゃ無い。相当かかる。

まだまだ、うんうん言いながら、親として頑張らなければならない。


少子化社会への対策について、国に物申したい。

幼少期の子供手当もさることながら、せめて扶養内大学生への国民年金支払いを2年分、国が援助してくれないだろうか。20才から22才の2年分1人約40万。猶予ではなく大学生手当として国が助けて欲しい。

現存の制度の「猶予」といえば聞こえはいいが、ただの無利子の借金もどきでしかない。結局就職したばかりの少ない手取りから支払わねばならず、若者には負担になるだろうと予想する。

親は、未来の我が子が少しでも楽に暮らせることをただただ願って、懸命に働き、代わりに自分の貯金から支払うのだ。奨学金の返済が更に加わるケースもある。要するに、本人の努力とは関係のない次元で、ここでも親ガチャ格差の影響を受ける。裕福な家の子との収入差は歴然と開くばかりだ。

非課税世帯やシングル世帯への支援も反対はしまい。だが何の支援も恩恵にも引っかからない中流の一般世帯が必死で踏ん張って子育てしている。

偏差値上位の大学に進学させ、大企業に就職できるよう支えている。そうやって社会に出た若者は、実際この先高学歴高収入で国を支え、税金を多額で納める人材であり、経済を産み出す人材になる。


底辺の底上げも結構だが、少しはそちらへも、目を向けては貰えないかと恨めしく思う。