派遣で秘書をしている。一昨日ショッキングなニュースがあった。

なんと、この3月まで就業していた会社が売却された。社名も変わらず、人員整理も実施しないという契約だが、経営が外資に移った。要するに採算性がない事業という判断で、母体から切り捨てられたのだ。

3年満期で勤めた私の就業期間中も経営状況が悪化していることは、赤字赤字の概況を見る度に実感しており、それ故に無期雇用転換の選択はせず、同じ敷地内の同系列別会社に転職した経緯がある。

3月の満期のタイミングで契約更新し、無期雇用転換を選択した派遣の同僚は「私は無期雇用を提案され、選ばれて残れる。」と自慢気だった。そんな同僚が夏頃にすれ違った際には「そろそろマジでヤバいかも。」と呟くようになった。まぁ、さすがに1年経たないうちにこんな事態になるとは想像していなかった。

今思うと、50overの部長がヘッドハンティングされ転職したり、某課長が社内のチャレンジ制度を利用して、同系列別会社にサッサと転職したことを思い起こすと、人生何が功を奏するかわからない。早めのタイミングで方向転換出来た者の逃げ勝ちである。


そしてただただ、自分の運の良さがありがたい。


表向きに【人員整理はしない】と発表されているが、それは社員もしくは幹部に対しての見解であり、派遣社員は対象外であろう。そして社員だとて、安心は出来ない。今までは老害とも思える退職者を当たり前のように再雇用してきたが、それもどうなるか先は見えなくなった。


前職の社員とは、今も時々飲みに誘ってもらい仲良くしている。飲みに誘われていたのだが、流石にこのタイミングである。気まず過ぎてどうしたもんかと迷っている。