会社のトイレは、系列会社専属の清掃業者の方が掃除してくれる。担当の女性が洗面台に季節のお花を生けてくれていて、その心遣いが嬉しい。お礼のお手紙を書いたり、写メを撮って投稿したり、ちょっとしたコミュニケーションのきっかけになっている。
ある日、掃除中の女性に「いつもありがとうございます」と声をかけた。年配だが、メイクも髪型もとても綺麗にされている。この女性の話によると、同じ建物でも階によって、トイレの汚れ方が全然違うそうだ。トイレという場所は、人目がないプライベート空間なので、人間の本性が出る。
敷地内の数十棟ある社屋の中でもお客様をお迎えする敷地中央ショールームのトイレが1番ひどいのだという。
洗面台をビチャビチャにする。わざと水を撒き散らす。わざと髪の毛を抜いてるのか、全洗面台に(横並びで10台!)落としまくる。石鹸液を撒き散らして、1日で使いきる。水溜りになるほどのオシッコをこぼす。大の方を撒き散らかす。などなど。
ショールームなので、最新式設備のピカピカのトイレである。これを汚そうという発想はなかなか出てこない。
ゲストも入れるスペースだが、たまたま訪問した他社からのお客様がそんなことをするはずもない。恐らく自分の業務スペースである棟とは別の棟に、わざわざ荒らしに来る社員が居ると思われる。製造系の派遣社員は上下作業着を着用しているし、それ以外のスペースに入ると目立つので恐らく違う。同じ会社内にそんな精神異常者が居るのか?と俄かには信じがたい。
最近は、壁に靴の足跡🐾(恐らく壁を蹴っていると思われる)が何箇所もついていたり、壁という壁に口紅をなすり付けられたりがあり、流石に動画で撮影したそうである。
清掃派遣の女性からしてみたら、羨むような社会的地位がある大企業の社員の顔をして、人格を疑うような人が普通に存在するのだ。人間不信になりそうだと嘆いていた。
怒り?ストレス?を公共の施設を汚すことによって鬱憤を晴らすという思考が全く理解できない。こういう類の悪意を持った人と、知らずのうちに仕事のやり取りをしているかと思うと本当に恐ろしい。想定の範疇外過ぎて、何がキッカケで逆恨みされていても気がつかないであろう。
暑い中、他人の使用したトイレを清掃するという仕事内容も身体的に大変ではあるが、人間の悪意を目の当たりにし、愚痴として言葉でアウトプットしてしまうことで、更に脳に記憶され気分の悪い経験が持続するのではないか。
清掃担当の女性は、会うたびに一生懸命驚きエピソードとして話してくれる。ちょっとした息抜きになるのだろう。
だが私にしてみれば、聞いてもどうすることも出来ない話で、着地点がない。他人の悪意談を聞かされ続けるのは、なかなか重い。1度聞けば、もう十分。
最近は清掃中の札があるとその時間は、避けて通るようにしている。ネガティブな思考や悪意は心を落ち込ませる。そういうものと関係なく生きていけるなら、なるべく知らない方が幸せだ。娘にも息子にも、負のエネルギーと関わらないで生きていって欲しい。
毎日身を置く環境は、とても大事だと実感した。自分が望む環境に近づくために、子供の頃から勉強し、業種を選び、環境を選んで仕事をしている。その重要性を改めて感じた。
