以前大学で秘書業務をしていた時の話。採用面接の際に「ジーンズ禁止」「スニーカー禁止」と言われた。お客様はスーツにネクタイなので、応じる秘書の無礼は教授の顔を潰すことになる。教授自身もとても身綺麗な人で、セーラーカラーやフードの付いたパーカー、迷彩柄等を着ている人には、なぜ相応しくないかの理由と共に、注意があった。


昔気質の教授が行儀に厳しい方だったので、何となく全体的にシャキッとするような緊張感があった。5人いた秘書は皆、綺麗めブラウスやニット。スカートにヒール等を着ており、オシャレな人が多かった。「汚れても良い服装でオッケー」という雰囲気の職場より、私にとっては心地良かった。


だがそんな中で、気になる先輩秘書が居た。何がって、毎日の服がなんせ皺だらけなのだ。いでたち自体は規定内のその通りだけれど、ニットのカーディガンもスカートもとにかく毎日皺々だった。その当時で40代半ば。既婚で高校生の息子を持つ主婦である。


私も極力アイロンはかけたくないので、購入時に素材を吟味する。洗濯して干す際に皺にならない工夫をする。併せて、たたみ方と保管の仕方で、なんとかなるもので、そこまでぐちゃぐちゃになった事がない。


どうしたら毎日着ている服がそんなに皺々になるのか?不思議で仕方なかった。何故そのままの状態で着用し、出勤するのか?


勝手に家の状態と性格を想像し、「この人とは仲良くなれない」と思った。案の定、仕事の仕方も分類も保管も要領が悪く、最終的には辞めていった。


最近、いわゆるファッション系ブロガーのブログを見て思う。ファッションが好きで携わっているにも関わらず、服を皺々の状態で紹介する人がいて、不思議で仕方ない。


こういうズボラな感覚は、日々細々としたところに出る。TPOに合わせて気を遣えること。安価であっても、清潔で綺麗な状態で身につけること。


お母さんが洗濯物の山の中から皺々の服を拾って着るって・・・、なかなかアウトだと思う。